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3-5 関係人口デザインこそが地方創生を成功に導く。東かがわ編 【地方×スポーツ大全】

 「じゃあ銀治くんは小豆島にずっといれるの?」

この言葉を何度も何度も言われた。

失礼を承知で言う「ずっといれるかなんてわかるわけねーだろ」

事業アドバイス求められたので、こうしたらいいですね、こんな人を紹介できます、もちろんできることはやりますよー、って一緒に途中まで進めたら最終的に
誰がPM(プロジェクトマネージャー)するんですか、リスク取ってリーダーするんですか、だれが回していくんですか、って誰も主体的にならない。

田舎あるあるらしいが、地方だろうが、都会だろうが、当事者意識なくしてビジネスなんて出来るわけがないのだ。

「じゃあこの地域は若者が減って終わりですね」
で片づけていいのだろうか。
成功例だって沢山ある。

まだまだ僕も未熟すぎたけど、
東かがわ市のわくわく課が仕掛けるプロジェクトに招待してもらって、その勢いが凄まじかったのでその例を挙げながら、スポーツで地方創生をどうするかを述べたい。

市民×ヨソモノ が創造する誰もがわくわくする市へ


関係人口デザインこそが地方創生の鍵である。

東かがわ市の新市長が就任し、わくわく課ができた瞬間から東かがわ市の出生率の減少がどんどん下がり、中高生が手弁当で商売体験を始め、新しいIT産業が生まれている。

発端のコンセプトから市の職員が同じ方向を向き始め、民間と商店会とが連携し始めた素晴らしいモデルだ。

ご縁を頂き、東かがわ市の地方創生事業である”IPで市の魅力を発信”の完成試写会、プレスイベントのようなものにお顔を出させてもらった。

ボイスアニメで町の魅力を発信!というプロジェクトで、プロの声優さんたちが舞台にそろい踏みし、東かがわ市で紡がれるストーリーを"声"というカタリストを使って発信していく

まずはyoutubeが始まった。無茶苦茶ポップでキャッチーなオープニングテーマから始まる青春学園ストーリー。
これから彼女たちがどうやって東かがわ市の魅力を発信してくのか。もう期待がやまない。

IP、知的財産とは、人間の知的活動によって創作された表現や、商業上有用になりうる情報や標識など、財産性のある無体物。各国の法制度や条約により、知的財産の考案者などに認められる排他的な使用権などの諸権利を知的財産権(IPR:Intellectual Property Rights)という。

このボイスで本格的にアニメ化が決定したらしい。しかも地方創生事業として助成金や沢山の協力が得られて、破格での契約になったようだ。

コンセプトは決まった。大事なのは運営方法。関係人口という手法

関係人口とは
風の人、ルーツがある者(遠近)、何らかの関りがある者
で構成されている 旅行以上 居住以下 のカテゴリーになる。

東かがわ市で凄いと思ったのは、無料フェイスブックコミュニティの数が1000人に突入するという勢いだ。

そしてトップに書かれているコンセプトが”ヨソモノ”と一緒に作るといっていること。
このケイパビリティが長いスパンで市を盛り上げる。

そう簡単には移住なんてできないが、この街が好き、この土地が好き、この市長の考えが好き、この特産品が好き、この雰囲気が好き、この伝統工芸が好き。。。
など沢山あるだろう。このボリュームゾーンをどう取り組むか、という戦略が最も大切なのである。

ボリュームゾーンとは、製品の販売量が最も多い価格のことである。

そこで”わくわく課”という課を新設し、誰でも入っていい無料フェイスブックグループをつくって、コミュニティ化を図り、そのコミュニティで楽しめるネットコンテンツ(ボイスアニメ)を引いて、薄く長くつながることを可能にしたのだ。

スポーツがこの求心力を持つには

掛け算をすることだ。
球団×健康×飲食、球団×特産品×メディア、球団×待合室×広告、球団×医療×フィットネス、、、
などなど、この企業関係調整力とセールス力のある人間が求められている。

まだまだブルーオーシャンのこのパイを誰が獲っていけるのか。課題と可能性に溢れている。
僕自身ここにコミットしているし、ここの市場に興味がある人へ、メッセージを待っています。


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