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子どもから喝

将棋の級位者大会に参加してきた。僕は戦型や定跡を知らないので、こういう場では基本的に勝てないのだけど、久しぶりに将棋を指したいと思ったのだ。

3局目は小学生の男の子が相手だった。こういう場にいる子どもはまず強い。こちらの狙いはことごとく読まれ、僕の玉はあっという間に詰んでしまった。

「負けました」と伝えると、彼はパパっと盤面を戻し、「この場面でこっちを選んでいれば、僕が苦しかったです」と丁寧に教えてくれた。大人が全力で挑んだにもかかわらず、小さな身体に完璧に弾き返されたのだった。

年齢は関係なく、対等に競い合うことができる。これは将棋でできる魅力的な経験のひとつだと思う。

なんだか子どもに喝を入れてもらえた気分で、負けたのにとても心地よかった。

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