小中高生向けに起業家教育をする会社とその女性起業家のすごさ

昨日の日経新聞を読んでいて目を引く記事がありました。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210201&ng=DGKKZO68645580Z20C21A1TCL000

TimeLeap社長の仁礼彩香(にれい あやか)さんの記事でした。

なんと仁礼彩香さんは現在23歳の大学生(事業に専念するため現在は休学中)です。
さらにその若さですでにTimeLeapは2社目の会社とのことです。

大学生で起業なんていうと、カリフォルニア大学バークレー校在籍中にユニソン・ワールドを起業した孫正義さん、スタンフォード大学の大学院に進学したのちにZip2を起業したイーロンマスク、ハーバード大学在籍中にFacebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグなどの錚々たる経営者のことが連想されます。

仁礼彩香さんの略歴

私は仁礼彩香さんに大変興味を持ったので自分なりに簡単に調べてみました。
仁礼彩香さんの略歴はこんな感じかと思います。

・幼稚園(湘南インターナショナルスクール(SIS))
→しっかり自分で考えて意見や疑問を口にして議論する価値観が身に付きます。

・小学校(公立→SIS Grade School)
→画一的な教育方針で先生と教科書に従うことが正しいという空気に強烈な違和感を覚えます。
→幼稚園の園長先生に直談判して園長先生と共にSIS Grade Schoolを設立し、小学校2年生のときにSIS Grade Schoolに転校します。

・中学校(私立)
→日本型教育を再び身を持って体験するためにあえて日本の中学校に入学します。
→そこで得た課題(社会との繋がりの希薄さ=中学生が会う大人は先生か親だけで、社会と繋がれていない)を解決するべく、リアルな社会を体験するために起業を決意します。
→合気道の先生(かつ経営者)に相談し、中学2年生で株式会社GLOPATHを設立します。

・高校(私立・中高一貫)
→高校一年生のときに母校である湘南インターナショナルスクール(SIS)を買収し経営に参画します。

・大学(慶應義塾大学の総合政策学部)
→進学後19歳で株式会社Hand-C(現TimeLeap)を設立します。

なんという行動力でしょうか。

そのすごさ

私が仁礼彩香さんの記事を読んで感じたすごさは日経新聞の記事のタイトルにもなっていましたが、仁礼彩香さんが「違和感を放置せず実行して形にしてきた」ところだと感じました。

まず行動する、そこに全てがつまっていると思います。

私も小学校と中学校は海外(香港→シンガポール→ロンドン)と過ごしてきましたが、通っていたのが日本人学校でありいわゆるインターナショナルスクールではありませんでした。
日本人学校では日本の私立校と同じような空気感や教育がなされていたのだと思います。
つまり日本型教育でした。

その中で違和感を感じることもありました。
このまま高校に進学して大学にいき、会社に就職していく人生はあまりにも"普通"すぎではないかと思うこともありました。それのどこがワクワクするんだろうと。

ただ私はその違和感を30歳直前になるまで放置して、目の前のレールの上を進むことに一生懸命でした。

日々の生活の中で感じる違和感に繊細になり、その違和感を解決するために具体的に行動する人が自分の人生と社会を変えていくのだなと、改めて教えてもらった気がします。

やはり行動することが大事です。
行動することで結果が変化する世界に生きていると私は思っています。
例えばいくら私が美味しいコーヒーが飲みたいと心の中で願って念仏のように唱えたとしても、自分でコーヒーを淹れるかコーヒーショップのレジで注文しない限り目の前に美味しいコーヒーは現れません。

行動すれば美味しいコーヒーという結果が現れる可能性があります。
これは恋愛も仕事も同じだと思います。

TimeLeap社の未来

TimeLeap社のHPを拝見すると会社のコンセプトが明確に示されていました。

そこには、「自らの人生を切り開く力」を育む教育プログラムを提供するとあります。

起業教育というとMBAのようなイメージを持ってしまいますが、もっと本質的に今の時代を生き抜く力を体験を通して学べる場所なんだなと理解できます(コロナの影響もあり現在は各種プログラムをオンラインで実施しているそうです)。

またTimeLeapの意味についてもHPに記載されていました。

過去の価値を書き換えて、これからの自分にワクワクする。
過去の人たちが残してくれた世界に感謝し、これからの世界を想う。

過去や未来へ、時間を飛び回りながら、自分の今を自分の力で刻んでいく。それがtimeleapです。
(HPより抜粋)

すごく素敵な概念だなと率直に思いました。
私が応援するなんていうと大変おこがましいですが、これからが本当に楽しみなチームだなと思いました。

行動するのに遅いなんてない

早くからチャレンジされたTimeLeap社も仁礼彩香さんもまだたくさんのチャレンジできる時間があるなと思います。

と同時に人生において遅いなんてないと常々思っています。
確かに若くしてチャレンジした人のほうが早く成長して大きな結果を得る可能性は高いと思います。
ただそれも長い人生においては微差ではないかと思っています。

私も30歳を目前にして会社を辞める決意をし起業する準備をはじめました。

早いチャレンジのほうがいいのは確かです。しかし早いか遅いかは大した問題ではないと思います。やったかやらないかに比べたらです。

もし日々の生活の中で何か違和感があるのであれば、まずそれを解決する行動をとってみるのもいいのではないでしょうか。
だめだったらやり直せばいいんだから、と私は思っています。

仁礼彩香さんという素敵な経営者さんを知れたのでたくさんの刺激を勝手に貰いながら、自分の中の違和感や課題解決のために今日も邁進していきます。

五十嵐由高

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