医師の給与、年収について〜何によって変わってくる?〜

今回は医師の給与、年収やアルバイトについて、また給与や年収に何が影響するかについてお話しします。

まず一つ目、【医師の年収】についてです。

アンケート調査より、医師の年収の中央値は約1700万円です。
ただし、開業医なのか勤務医なのか、また年齢によって大きく差があります。

ここで、アルバイトを含まない年収、つまり常勤で働いている病院からもらう年収で捉えると、中央値は約1300万円です。1700万円との差の400万円は、アルバイトによる給与といえます。

常勤の給与についてですが、開業医と勤務医で大きく異なります。
例えば、年収3000万円以上の人は勤務医では1.9%、開業医では16.4%と大きく差があります。
当然個人差はありますが、一般的に開業医は年収が高いといえます。

アルバイトも含めた全体の年収で1000万円未満の医師は約14%しかいません。
つまり、80%以上は1000万円以上の収入を得ており、他の業界に比べると高収入であるとわかります。


次に、【給与が何によって変わってくるのか】についてです。

まず大きく影響するのは、「地域」です。
基本的に東京都内など、都会にいるほど給与は安くなります。
地方に行くほど、医師の数が足りなくなるため、給与は高くなります。

また、「病院の規模、種類」によっても給与は大きく変わります。
大学病院、市中病院、クリニック、老健施設など、どのような病院で働いているかということです。
基本的に大学病院は一番安いです。


また、年収には「アルバイト」が大きく影響します。
東京都内だけでも約数百件のアルバイトの求人があり、時給は約1万円が相場です。

時給1万円の外来のバイトをした場合、8時間勤務すると8万円となります。これを週に1回、1ヶ月続ければ約30万円となり、かなりの収入になります。

例えば、東京都内の大学病院では、後期研修医の給与は月30万円程度です。
ここで、週1回アルバイトをすると、月30万円程度の収入となるため、合計すると月60万円程度になります。

それだけアルバイトの影響が大きいということです。


次に、「専門医」による影響についてです。
専門医を取ったからといって、大幅に年収が上がるということはあまりありません。

ただし、アルバイトや転職をする時には、専門医が必須の要件となる事が多いです。
そのため、専門医を取得することが一つの目安になってくると思います。


特に受験生が気になる事として、「学歴」の影響についてですが、学歴や出身大学は給与にほとんど影響しません。
基本的に、同じ医局にいて同じ年数であれば、出身大学よって年収が変わるということは聞いたことがありません。


また、特に私立の医学部を考えているサラリーマン家庭の受験生で、
「奨学金を借りた場合、奨学金を返せるか?」という相談が非常に多いです。

一つ明確に言えることとして、奨学金が返せなくなった人は聞いたことがありません。

都内も含め、専門医を取得していれば、奨学金が返せない、お金に不満があるという事は基本的に聞かないので、そこは安心して良いと思います。


まとめると、医師の8割以上は年収1000万円以上(アルバイトの収入含む)であり、

専門医や学歴・出身大学による影響よりも、

・アルバイトをしているか
・どの地域なのか
・どの規模の病院なのか

ということの方が遥かに影響が大きいという事です。


ありがとうございました。

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