とどかない
いくら背伸びをして手を伸ばしたって
地平線に向かって突き進んだって
「空」に触れることはできなかった
「あともう少し」
すぐそこに空はあるのに
行けども行けども
空は常に私の先にあった
どこからが空で
どこまでが空なのか
ひょっとしたら
私はもう空の中にいるのかもしれない
私はいつも
実態のないものを探し求めて
この世をさまよい続ける
どこまで行っても満たされず
どこまで行っても寂しい
もっと
もっと
もっと
そう言い続ける
どこまで行けばいい?
もう私は空の中にいるのに
これ以上何を求めるの?
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