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「結局紙とペンだよね」とは言っても! vol.876

ここ数年は高校所属ということもあり、中学校の理科は教えず高校物理だけを授業で教えています。

学年が上がることにそれなりに学習する専門性も上がっていくために、教科書外や教科書➕αの学習というのはちょっとした発想ではなかなか手がつけられなくなっています。

より確実な理解をしてくためにはどうしても教科専門の時間を多くとってしまうために、授業実践らしいことができていないのが最近です。

とは言っても、ちょっとしたことで授業に工夫は加えられるはず。

今日は「そうはいっても結局紙とペンでの学習だろ」という思考を一歩進めるための策を考えていきます。


目に見える最終ゴールは紙とペン

確かに、大学入試という目標がある手前、最終的には紙とペンで物理に立ちむかというところからは逃げられません。

でもそれは、あくまでも一番近いところにある目標です。

その先に進めば高校で学んだ物理など、ただの学習の土台に過ぎず、紙とペンを使ってガリガリと問題だけを解いていけばいいという思考は一瞬にしてなくなるように感じます。

計算という計算は今はPCが全て担ってくれます。

人の頭で考えてそれを計算式に当てはめて解くという高校物理の内容は全て置換できるわけです。

だから、目先の指導として紙とペンのみを使わせて必死に問題を解かせるというのも一つの手かも知れませんが、その先を考えた時には絶対にプラスαのやり方が必要になるはずなのです。

理解を図るのは結果ではなく過程

試験で出てきた答えだけをみても、本当に生徒が理解しているのかは推し量れません。

本当に理解をしているのかどうかは、生徒がどのようなプロセスでその答えに辿り着いたのかが重要になってくるのです。

とは言っても、その答えに辿り着く過程を計算式から見たとしても、そこから読み解くのにも時間がかかります。

一人一人、異なる解き方を見て、それを解読してどの程度理解をしているのかを判断するのでは労力がとてつもなくかかってしまうわけです。

だから、ここにちょっとした工夫を加えることこそが、高校物理における教科指導の工夫だと思うのです。

過程の中に生徒の理解度を測るパーツがあるのだから、そのパーツをいかにしてこちらが拾い上げるかの仕掛けをしてあげることが必要なのでしょう。

ロジカルシンキングを念頭に置いた抽出方法

高校の物理、特に入試の問題となるとその内容は複合的かつ複雑になります。

まず、文章読解能力が必要になります。

長文を読み、問題文がどんな状況を用意しているのかを理解し、その上で何を聞いているのか、時間経過と共に何が変化しているのかを判断する能力が必要です。

さらに、入試問題においては力学、電磁気学、量子力学、波動学、熱力学、、、と複数の学問が複合的に問題を作り上げられています。

これらを紐解いていく力も必要になるのです。

そのためには、まずこちら側に手札がしっかりと用意できているという点も重要になってきます。

こう言った問題を解いていく脳内を整理するような学習方法を考えています。

次の記事で具体的な方法を書いていきます。


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