見出し画像

『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE』何を守るか vol.671

ドラマとして人気のあった99.9の映画バージョン。

私自身は正直、あ、こんなドラマあるんだ程度にすら感じていなかったのですが、エピソードとしては3回、しかも映画化までされるほどなので相当有名なドラマなのでしょう。

その映画を見ました。

タイトルの通り、弁護士もので推理に近いような映画。

見ての感想を書いていきます。

常に事実だけを追求し、99.9%逆転不可能と言われる刑事事件で最後の0.1%まであきらめずに真実を追求し、無罪を勝ち取ってきた型破りな弁護士・深山大翔。斑目法律事務所の刑事事件専門ルームは、室長から所長へと昇格した敏腕弁護士・佐田篤弘のもと、新人弁護士の河野穂乃果も加わり、事件に挑む日々を送っていた。ある日、15年前に起きた天華村毒物ワイン事件に関する依頼が舞い込む。事件には謎の弁護士・南雲とその娘エリが関わっていた。村の青年・守の協力を得て、事件を徹底的に調査していく深山たちだったが、思わぬ罠が彼らを待ち受けていた。

https://eiga.com/movie/94587/

知るべきでない真実は隠すべきか

この物語のラストにはありきたりではあるけど、衝撃的な事実が待っています。

この映画では、真実を追い求めることを重要視して全員が奔走しますが、果たしてそれは正しいことなのでしょうか。

世の中には知らない方が幸せなこともたくさんあります。

確かに、全てを全員が知っている状態で、冷静に話し合えたら一番いいのでしょうが、どうしても我々は弱い生物。

表面的には出してなくとも心の奥底で損得勘定が働いてしまうものなのです。

知るべきでない真実が明らかになってしまった時、人はどうすればいいのか。

はたまた、そう言った事実を隠し通すべきなのかどうか。

そんなことを考えさせられました。

少ないからこそ互いに牽制し合う

最近ではニュースにもなっている田舎暮らしのYouTuberりんさんの村八分問題。

この映画の中にもある集落が出てきます。

結果として、その集落は全員が仲のいい仲間たちだったのですが、作中では少しおや?となる場面も出てきていました。

少ない人数だからこそ互いの目がよく行き届き過ぎてしまう。

これを安心として捉えられるのであればいいのでしょうが、それこそ組織と一緒で、飛び出れば押さえ込まれる。

そんな風習があるのもまた事実なのでしょう。

あらゆる視点を持ち合わせ

総じて、弁護士というのは本当に頭が良くないとできないんだなと感じました。

本来の主題からもずれていますし、そもそもこの映画が伝えたいことの主ではないかもしれませんが、登場人物の発想やひらめきにはそう言ったものを感じました。

これは、普段からあらゆることにアンテナを張っていないとできない所業。

人の見る世界には偏りがあります。

でも、その偏りを自覚して幅広く見ようとしたときに初めて世界がひらけてくるのでしょう。

多角的に多面的に物事を見る。

これもまた大事なことだなと感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?