プロトコル全世界共有へ vol.910
教員になってもう中堅どころになってきていますが、やはり授業の中で実験を扱った組み立てというのが私の中の理想の形になっています。
自分自身が大学生の頃に、実験の中から学んでいき色々と知識が結びついたという経験があるので、それを大事にしているのかもしれませんが、それ以上にやはり体験を持って学びに繋げて欲しいという思いがあります。
あとは、受験勉強だけをしていれば大学受験はなんとかなるでしょうという高校生の考えや意識も変えたいからです。
実際には社会がそうなってしまっているので、まだまだ難しいのですが、、、。
今日はそんなことを考えていきます。
もう実現はできるはず!
現代社会にもっと知識共有の土壌を広げていけば、教員が自作プリントを毎回毎回せっせと作って授業をするという必要も無くなっていくような気がします。
学校の先生はどうしても自分で作った教材を大事そうに抱え、誰かに共有するということをあまりしません。
学校の中の同じ科目の先生にさえ共有しようとしない人もいます。
でも、そんなあの人にしかできないあの人だけができる授業というのも徐々になくなっていくのではないかと思うわけです。
どこかにプラットフォームさえ出来上がれば、授業準備に必要以上に時間をかける必要もなくなっていくはずです。
授業準備が大事ではないというわけではなく、プリントの準備や構想を形にするのにかける時間を省略できるはずという話です。
授業プリント以上に時間が必要な実験プロトコルも
そして、授業プリントなどの準備以上に時間がかかるのが実験プロトコルです。
これこそ、公式や概念理解に結びつけるために、身近なものでどのように計測して証明できるのかというところを考えるので、大変時間と労力が必要になります。
市販のものを利用すれば大体どんな実験もできるでしょうが、なかなかそんな財力が豊富な学校もありませんし、予算請求は年度の頭にしてそれ以上に授業をしている中で追加で購入していくのは難しいので、必要なものを揃えるのにも一苦労。
だからこそ、全員で共有した実験プリントを全員で改変しながら進化させていくというのが必要になる気がします。
昨年度の夏に理科部会の実験講座に参加しましたが、いらしたのは70歳くらいの定年退職をされた物理の先生。
しかし、使う資料がマニアックすぎてその人しか分からないというもの。
こう言ったものをどうにかしてプロトコルに落とし込んで共有して、改変していけたらいいのになと思うわけです。
なんでもかんでもシェアシェアシェア
今は新しいツールが出ても、それに付随したオープンソースが大量に出てきます。
全員がよりよく使うための方法を考え、そしてそれらをどんどんと更新していくという考え方が浸透していっているのです。
ただ、どうしても便利なものが生まれるとそこにはお金の匂いが生まれます。
それは当然ですよね、誰だってお金稼ぎをしたいもの。
それは別に悪いことではないですし、貢献をしている人が無一文でやるというのもおかしい話だと私は思います。
だからこそ、互いにより良いものを作り上げるためにブラッシュアップをするというシステムの浸透が必要なんじゃないかなと思うのです。
例えば、知識がある人がいるのであれば、その人に先陣をきってもらう代わりに金銭的援助をするなどさまざまな方法があるはずです。
これからの時代の教育研究も変わっていくべきですね。
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