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駄馬を知って、良馬に乗れる

コミュニケーションにはさまざまな種類がありますが、大きく2種類に分けられます。

非言語コミュニケーション言語コミュニケーションです。

しかし、その2つのコミュニケーションも実は、根底にある人間力が関係しているのです。

今日はコミュニケーションを苦手とする人の特徴から、コミュニケーションの本質を考えていきましょう。

コミュニケーションにおける駄馬とは?

体重計

・話のオチがない
・表情が固く、無表情
・質問が下手で、質問をしない
・目がキョロキョロしている
・話に抑揚がなく、ストーリーがない
・尺が長い
・身振り手振りがない
・声が小さく、低くなる
・反応が遅く、薄い
・何が言いたいのかわからない

何事も、ダメなものを知ることが良いものを知ることにつながります。

例えば、ラーメン。毎日が同じ好きなラーメンばかりを食べ続ければ、そのラーメンの魅力も薄れていってしまいます。

時には、質素な食事を楽しむことで、改めてラーメンのガツンとしたジャンクさと尾を引くほどの濃ゆい味の良さを味わうことができます。

ラーメンが大好きで毎日食べることも厭わないという場合もそうです。

醤油豚骨が好きであれば、時には塩や味噌、まぜそばやつけ麺を食べることで、スープの良さ、麺の良さ、具の良さなど、これまで見えてこなかった良さまで見えるように視野が広がっていくのです。

ダメなものを知ることは、コミュニケーションにとどまらず、習慣も同じです。

多くの人が、”良い習慣”を身につけようと必死に努力します。ダメな習慣を見てもいないのにです。

例えばダイエットしたい時、皆さんは何をしますか?

筋トレやファスティング、運動といったこれまでの生活の中になかった、良いと言われるものを実践しようとしていませんか?

もちろんそれも大事ですが、その前にダメな習慣を排除することから始めるのが、ベビーステップであり大きな習慣を作ることにつながります。

ダイエットをしたいのであれば、まず、間食をやめる。エスカレーターやエレベーターの使用を控える。ジャンクフードをやめる。食後にすぐに寝っ転がるのをやめる。など、まずはダメな習慣から無くすようにすることが、良い習慣を身につける第一歩になるのです。

コミュニケーションが苦手な理由

ギクシャク

一言で言うと自信がないことが原因です。

それは、コミュニケーションに対する自信というより、自分への自信のなさの表れです。

しかし、その自信のなさどこからきているのでしょうか?

多くの場合、それは自分自身が作り出した思い込みや概念です。

「嫌われたらどうしよう」、「失敗したらどうしよう」、「完璧にしなければいけない」などと全て自分で作り出した、自分自身の限界のラインです。

このような、マイナスのイメージのある思いや言葉は、その人の人生までも変えてしまいます。

私たちが普段の生活の中で使用する言語が、脳と体に大きく影響してくるのです。それは、脳は主語を理解できないという性質を持っているからです。

自分の発した言葉を自分ごととして捉えてしまいます。相手への悪口でさえも、自分自身への悪口と判勘違いし、自分も傷ついて気分が悪くなってしまいます。

ペップトークなどでも自分自身に自己暗示をかけ、自分の状態を最高に持っていきます。

【ペップトーク】
ペップトークは、もともとアメリカでスポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のスピーチです。
「Pep」は英語で、元気・活気・活力という意味があります。
※日本ペップトーク普及協会HPから引用

できていない自分でさえも認めることで、初めて周囲への還元ができるようになるのです。

ですから、自分自身を自己肯定感Maxで満たしてあげることこそが、周囲への幸せの循環を回していく秘訣でもあるのです。

そうしていくことで、たくさんの人脈ができます。

皆に好かれようとしない

仰向けたくさんの人

そうして人脈が増えてくると、私たちはまた弱い自分が顔を見せてきます。

そこに集まってくれた人は、自分の思いに共感、賛同して集まってきてくれているはずなのに、必要以上に全ての人に好かれようとしてしまうのです。

その結果、興味本位で引かれた人に自分を合わせてしまい、結果としてその人脈も総じてその程度のものになってしまいます。

マーケティング用語として、パレートの法則という法則があります。

パレートの法則
パレートの法則とは、「2:8の法則」とも呼ばれる。 顧客全体の2割である優良顧客が売上の8割をあげているという法則のこと。8の部分はさらに、6:2に分かれることも多く、6割は合わせる者、2割はアンチとなる。

いくら人脈が増えたとしても、その中にはアンチ的な人、合わせているだけの人も必ずいます。

そういった人の意見を聞くことも大切ですが、合わせる必要はありません。志まで合わせてしまうと、結局その程度になります。

だから、人脈が増えてきたとしても自分に共感してくれる人に、真心で接し続けるのです。そうすることで、徐々にその輪は質の高い、濃度の濃いものになっていきます。

そうしてたくさんの人脈ができたときに初めて、そこから本当に必要な、つながりを見つけていきます。そうしてできたつながり同士を組み合わせていくことで、皆で高次な次元へと成長していけるようになります。

全ては自分から

手を広げている

人は生まれてから死ぬまで、絶対に何かのコミュニティに属しています。

つまり、コミュニケーションとは人生の中で、切っても切り離せない関係、人生そのものといっても過言ではありません。

その本質を見てコミュニケーションを良くしていくことは、人生を豊かにすることに直結しています。

しかし、それは難しいことではありません。

コミュニケーションのダメなところを知ることで、自分自身をよくすることができ、その時に初めて、互いに高め合うコミュニケーションへと発展していきます。

大切なのは仕組みと構造化、そして自己重要感を高めていくことです。自己愛を高めれば高めるほど、周囲へ分け与えられるものも増えていきます。

私がラーメンの良さを語れるのは、自分が何よりもラーメンの良さを知っているからです。先生の良さを語れるのは、先生の良さを知っているからです。

いわゆる”先生”という理想像を目指す必要はありません。今ある自分に与えられた業が先生なだけであって、その自分を認めてあげれば良いだけです。

誰かのために頑張りすぎていませんか?

人の為と書いて偽となります。その心は本当に真心でしょうか。真心とは自分が良さを知って初めて分け与えられるもの。

ちょっと一息して、自分自身と向き合う時間をとってみてはいかがでしょうか?コミュニティの最小単位は自分ですから。

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