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分類される3つの推論 vol.348

これまで思考というと、ラテラルシンキング、クリティカルシンキング、パラレルシンキング、ロジカルシンキングといった4つの思考を組み合わせたものだけでした。

恥ずかしながら、今日になって初めて推論される時の思考回路について学ぶきっかけをいただきました。

それは演繹法、帰納法。アブダクションの三つの推論法です。

この推論法、大きく分けるとロジカルシンキングの中に含まれているのかもしれません。

帰納法に関しては、数学の世界で数学的帰納法と言われる手法で、なんとか聞いたことはありました。

しかし、私自身今日がほとんど初めましてなので、学びながらのまとめですが一番早く習得する術でもあるので、見よう見まねで私なりにまとめてみます。

事実確認の演繹法

この三つの推論方法。

最も簡単なものは、この演繹法でしょう。

演繹法とは、仮説や事例をより具体論に近づけること。

複数の仮説や事例があった際に、それらの仮説や事例を組み合わせてより明確な事実を論ずるのが

演繹法です。

例えば、
「ラーメンにはチャーシューが入っている。」
「チャーシューは豚肉である。」

という2つの事例から導き出される事実は、
「ラーメンには豚肉が入っている」

という事実です。

このようにいくつかの仮説や事例から読み取り、より的確な事実を生み出すのが演繹法。

要約する力にも似ています。

全体像を掴む帰納法

一方で帰納法はというと、複数の仮説や事例を扱うのは変わりないのですが、帰納法ではここから全体像を掴んでいきます。

例えば、
「ラーメンにはチャーシューが入っている。」
「ラーメンにはナルトが入っている。」
「ラーメンにはスープがある。」
「ラーメンには麺がある。」

という複数の事例から推察されるのは、
「ラーンメンには複数の具材が入っている。」

という点です。

ぼんやりとはしていますが、全体に共通した項目を見つけ出しそれらを弾き出すのが帰納法です。

数学的帰納法では、nで成立する事象を見つけ、n+1も成立するという法則として扱われます。

全体の共通項を探す際に有効な手段と言えるでしょう。

事実を見つけるアブダクション

最後にアブダクションです。

アブダクションというと、聞き馴染みのない言葉なので苦虫を噛み潰したような顔をされる方もいるかもしれません。

しかし、アブダクションの意味は簡単です。

要は事実をもとにした予想なのです。

例えば、ラーメンシリーズでまた例えるのであれば、
「ラーメンが伸びている」

というい事実に対して、
「麺は時間が経つと伸びる」

という事実を前もってもっていたとしましょう。

するとこの2つの事実から、
「このラーメンはできてから時間が経っている」

という仮説を導き出せるようになるのです。

これは、クリティカルシンキング、ラテラルシンキング、パラレルシンキング、ロジカルシンキングの融合技とも言えるかもしれません。

単純なことをしているにも関わらず、全ての思考パターンがなければ非常に難しいものです。

ただ単純に考えさせるといっても、どのような頭の使い方をすべきなのか、そこが構造化できているかどうかで学びの加速度は大きく変化します。

3つの推論法を使い分けて、より効率的に思考パターンを分析していきましょう。



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