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MovieReview

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映画を見ての感じたことや想ったことなどをまとめています。
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#自分

『君たちはどう生きるか』不安的な世界の十人として vol.720

今話題のジブリ映画『君たちはどう生きるか』を見てきました。 この映画、宣伝は一切しておらず事前情報はこのポスターのみとなっています。 実際に映画館にもグッズなどはこのポスター意外販売されておらず、まだ見ぬ人は謎に包まれた映画となっていることでしょう。 マイクロメディアが発展した現代、口コミ自体が大きな宣伝材料になるためにこれが新しい広告の打ち方になるのかもしれません。 まぁ、それはさておきこの映画を見ての感想を書いていきます。 名前負けか、、、?率直な感想を挙げると

『キャプテンフィリップス』生と死の境の中で vol.679

何かのおすすめで見始めたこの映画。 最初から30分程度は、正直全く面白くなかったのですが、後半に近づくについれて手に汗を握るハラハラとした展開でした。 これが実話に基づく話だというのですから、実に怖いものです。 今日はこの映画を見ての感想を書いていきます。 諦めず虎視眈々と人質としてとらわれてしまったフィリップス。 普通であれば、自分は人質だからこの海賊たちは自分を殺せない、そう思っていたとしても強く生きることはできないと思います。 フィリップスは最後の最後まで生

『7つの贈り物』それは贖罪か自己満足か vol.622

個人的には超大富豪がプレゼントをして、その人の人生を追って見ていくといった映画なのかなと感じていましたが、そうでもないようでした。 この『7つの贈り物』を見ての感想を書いていきます。 罪に苛まれ、、、最初のシーンもなんだかよくわからずに進んでいきますが、最後の最後で「あぁあれはそういうことだったのか」と気づきます。 とにかくベンは自分自身が命を奪ってしまった人への罪の意識で何もできなくなっていたのでした。 しかし、パニックになってものに当たったり、起き上がれなかったり

『モンスターハンター』何をしたいんだか、、、 vol.550

私の学生時代に熱中したゲーム「モンスターハンター」。 それが映画化されるということで、数ヶ月前はワクワクしておりました。 いつものパターンで大体忘れているのですが、今回はたまたまNetflixで見られるようになっていたので、見てみました。 率直な感想は、「うーん、こんな感じなのか。」と言ったところ。 なんでも、バイオハザードに次ぐ大ヒット作品にしたいようで、節々にそんなような続編を作りたいんだぞって感じは見られました。 逆にそのせいで他の部分が若干荒くなったり。

『イミテーション・ゲーム』普通を選ぶな、普通と思うな vol.540

理系的な映画『イミテーション・ゲーム』。 最初に聞いた時は、単純なる謎解き映画かと思っていましたがそれは間違いでした。 この映画は、真実かどうかもわからなくなってしまっている、国家機密になっている、だけれども素晴らしい発明をし、現代の科学技術の発展に大きく寄与した人物、アラン・チューリングの伝記でした。 この時代ならではの苦悩、そして戦争という悲劇の中で動き出す歯車。 さまざまなことを感じられる映画でした。 この映画の感想を書いていきます。 天才の苦悩この映画を通

『トレーニングデイ』欲に染まる破綻の道を進まずに信念を光り続ける vol.508

悪と欲と信念。 そんな3つの関係について語りかけてくるような映画を見ました。 染まるは簡単、自分の疑念に自信をもつ悪を持って悪を制すとはまさにこのことで、蔓延っている麻薬社会を自らも犯罪に手を染めながらアロソンは解決します。 しかし、それをよく思わないジェイク。 警察官としてのあるべき姿をしっかりと念頭におきながらも何が正しいのか判断ができなくなっていきます。 そんな葛藤を描いた映画です。 ジェイク自身もいけないとはわかっていながら、自らも望まぬうちに実際に何度か

『サバカン SABAKAN』友情と決心と、、、 vol.473

まさにセレンディピティ。 たまたま見た映画でしたが、大当たりでした。 非常に面白い内容、そして心温まる映画でした。 今、上映中の映画『サバカン SABAKAN』です。 友達はどこから友達かこの映画では「友達」が一つのテーマになります。 友情かもしれません。 貧乏で周りからも揶揄われる竹本は夏休みの間に久田と長く一緒に遊びましたが、友達だという確信が持てないでいました。 これまで友達らしい友達を作れなかった竹本は久田が友達だと思っていなかったら申し訳ないという気持

『容疑者Xの献身』人を想うとは vol.400

何度か見たことのある映画『容疑者Xの献身』。 改めて見ましたが、何度見ても引き込まれる楽しさがありました。 私自身理科(物理)の教員なので、ガリレオシリーズは好きでしたし何よりも東野圭吾作品が好きなので、楽しく見れました。 ガリレオはガリレオでも、理系感の薄い作品ですので苦手な方でも楽しめるかと思います。 一番印象に残ったのは、人を想うという行為。 これをどこまで追求できるのか。 「どうして、どうして、、、」この映画、最も印象的なのが最後の石神とやす子の「どうして