マガジンのカバー画像

MovieReview

86
映画を見ての感じたことや想ったことなどをまとめています。
運営しているクリエイター

#世界

『君たちはどう生きるか』不安的な世界の十人として vol.720

今話題のジブリ映画『君たちはどう生きるか』を見てきました。 この映画、宣伝は一切しておらず事前情報はこのポスターのみとなっています。 実際に映画館にもグッズなどはこのポスター意外販売されておらず、まだ見ぬ人は謎に包まれた映画となっていることでしょう。 マイクロメディアが発展した現代、口コミ自体が大きな宣伝材料になるためにこれが新しい広告の打ち方になるのかもしれません。 まぁ、それはさておきこの映画を見ての感想を書いていきます。 名前負けか、、、?率直な感想を挙げると

『バード・ボックス』五感で感じる繋がり vol.675

Youtubeなどでショートの動画が何回も回ってきていて気になっていた映画です。 あるものを見てしまうと自害をする衝動を抑えられなくなってしまうという映画。 人間がほとんどの情報を視覚からのものに頼っていると言いますが、それを遮断されるという恐怖。 この映画を見ての感想を書いていきます。 見えない中で見える人たち何かを見てしまうと自害に走ってしまう。 しかし、そんな世界でもなぜか不思議なことに、それを見たとしても死なず、どちらかというと崇拝しているような人たちもいま

『クラウドアトラス』時代の中には運命の片鱗が vol.672

ずっと予告やショート動画で気になっていた映画『クラウドアトラス』を見ました。 時代が異なる中でも、どこかでつながりが確認できる神秘を感じる話。 ただのSF映画かと思いきや、意外とそうでもないのかもしれない。 登場人物が多いかと思いきや、実は重ねてみるとそんなに多いわけではない。 そんなこの映画を観ての感想を書いていきます。 革命の種はいつもどこかにこの映画の中には共通して革命や異端児、時代に反する思想を貫き通そうとする者たちの姿勢が描かれています。 それは、その時

『母なる証明』世界は見たいように見える vol.614

今回の映画会の課題映画は『母なる証明』。 以前見た『パラサイト』と同じ監督が手掛けているだけあって、確かに空気感は似ていました。 おそらくこの息子であるトジュンは発達障害系の何かを持っている人物。 会話の受け答えなどが短絡的かつ、あるワードに対して異様なこだわりを見せます。 今日はこの映画の感想を述べていきます。 世界は見たいように見える事件はおそらく地方で起きています。 お互いの顔が見える街での生活。 お互いの人となりが分かったうえでの生活。 あの人はこんな

「ペイ・フォワード 可能の王国」 やりきるから見える世界があるvol.580

こちらも有名な映画『ペイ・フォワード』。 説明欄だけ見て何とも面白い発想だと思っては見たものの、それを映画にするってどういうこと?と不思議に思った映画です。 映画を見ての感想を書いていきます。 クソな世界からの脱出この映画、トレバー少年が思いついたことは実に単純。 人に無償の愛を提供し、それを次の3人へと伝承してほしいというもの。 しかし、それを伝えるかどうかはその人次第。 冒頭部分の少年少女が口癖に「無理だ」と言っていたのが印象的でした。 確かに無理だと感じる

『サイダーハウスルール』 成り行き任せからの卒業 vol.568

今日は『サイダーハウスルール』を見ました。 自分のこれまでの生き方を肯定し、将来を考えるきっかけをもらえる映画です。 この映画を見ての感想を書いていきます。 レールから外れて考えてみる孤児院で生まれたホーマーは、ほとんど自分の将来が決められていました。 そこに疑問を抱きつつも、変えられないだろうという思い込みの中、覚悟が決まらない中過ごしていたのです。 正直にいうと、そのレールに乗っていった方がきっとホーマーの人生は、安泰であるはずでした。 外の世界も知らないホー

『マトリックス』本当の幸せとは何か vol.566

超有名映画『マトリックス』遅ればせながら、今日初めて見ました。 ただ敵の鉄砲をアクロバティックによけるだけの映画だと思っていたのですが、見てみてびっくり。 まさかこれが本当に1999年の映画なのか、裏の設定も哲学的な問いもしっかりしすぎていて、少し恐怖心も感じました。 マトリックスを見ての感想を書いていきます。 映画を見終えた今、どちらの薬を選ぶか1番の議論の中心にもなるのではないでしょうか。 過酷かつ悲観的で未来への希望が限りなく少ない、それでも人間として自我を保

『モンスターハンター』何をしたいんだか、、、 vol.550

私の学生時代に熱中したゲーム「モンスターハンター」。 それが映画化されるということで、数ヶ月前はワクワクしておりました。 いつものパターンで大体忘れているのですが、今回はたまたまNetflixで見られるようになっていたので、見てみました。 率直な感想は、「うーん、こんな感じなのか。」と言ったところ。 なんでも、バイオハザードに次ぐ大ヒット作品にしたいようで、節々にそんなような続編を作りたいんだぞって感じは見られました。 逆にそのせいで他の部分が若干荒くなったり。