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MovieReview

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映画を見ての感じたことや想ったことなどをまとめています。
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#友情

『GATTACAガタカ』それは自分か他の誰かか vol.338

今回の映画会のテーマは『GATTACAガタカ』。 映画界は映画について評論するだけでなく、映画を通して人生を語り、映画の解釈をより深く、そして日常に落とし込める会です。 自分だけではなくて、参加者全員の意思がお互いに影響しあって、映画を一度見ただけで10回見たくらいの濃密さにしてくれます。 社会は統制されていくのかこの映画では遺伝子操作によって、より遺伝子的に優れた子を選べる時代。 病気の心配もない、体の心配もない、そんな子を人工的に選べる世界です。 そんな世界では

『スタンド・バイ・ミー』懐かしき日の友はいつもそばに vol.252

名作『スタンド・バイ・ミー』を見ました。 冒険心とあの幼いころのワクワク感と不安感が共存した不思議な感覚を思いだせる、そんな作品でした。 スタンド・バイ・ミーと聞くと、有名なこの曲を思いだすのではないでしょうか? なんでも、曲を聞いて感動した監督が映画のタイトルも半ば強引にスタンド・バイ・ミーにしたそうです。 私自身、この曲がこの映画の曲だとは知らなかったので、改めて歌詞を見て映画の内容を思いだすと、非常にいろんな情景が浮かんでくるなと思いました。 覚悟と成長この映

本当の友情に遠慮はいらない vol.220

映画会に参加してから、さまざまな映画を見る機会が非常に増えました。 映画には必ずメッセージがあります。 社会へ伝えたい何か、社会へ表現したい自分の思考、問題提起、監督が伝えたい何かがあって映画という形になり、表現されているのです。 そして、映画作成には多大なお金と人、そして環境が必要で、とてつもないエネルギーのこもった表現物なのです。 つまり、映画とは監督者の人生観を乗せた作品の共有物。 映画を見るだけで、一つの人生を併走できるのと同じことになります。 最近見た映

『グリーンブック』友情は金では変えない、偏見は友情で変わる vol.210

定例で参加させてもらっている映画会。 今回はグリーンブックを紹介してもらいました。 ちなみにグリーンブックとは、下の画像のようなものです。 1930年代から60年代にかけて、人種隔離政策がとられていた米国で発行された黒人のための旅行ガイドが「グリーンブック」なのです。 胸糞の悪くなる人種差別を痛烈に描きながらも、そこから生まれる友情を美しくもはかなく描いている友情映画です。 見終わったあとには胸が打たれ、自分の偏見や思い込みなどをつい疑ってしまうような思考にもなりま