『空白』極限状態の理性と本能 vol.261
悲しみと苦しみと悲壮感と無力感とさまざまなマイナスの感情が錯綜しながらも、そこに正しさや未来を求めてもがいていく人の様を描いた映画『空白』を見ました。
出演者全員の演技力がとてつもなく、つい見入ってしまい映画の世界に引き込まれてしまいます。
しかし、このような凄惨な事故からは目を背けたい。
だからこそ、適度な距離感を持って俯瞰して見ることができているのかもしれません。
それぞれが互いに理解できない中で苦しむこの映画のすごいところは、一人の少女の死から始まる物語なのに、