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【黒系デッキ考察記事】第2弾環境において1から考える黒デッキの強み、デッキレシピ、全カード採用理由【17,200字】

はじめに

今回、第2弾で大幅強化される黒系デッキについて考察をしてみました。

発売前にプロキシを印刷して遊ぶという楽しみ方は個人的にはあまり受け付けないので、当然大会での入賞成績がないデッキレシピになります。

この時期のnote全部そうだよね。まぁ。

ただ、いつも言っているように黒系デッキだけではなく、デッキ構築のロジックそのものについては他デッキを握っている方にも十分参考になると思いますので、無料部分で気になった方はぜひ100円と低価格で設定しておりますのでご購入いただけますと幸いです。

個人的には私が出すデッキレシピ部分よりも、各カードの評価やカードの捉え方を参考に、自分なりのデッキレシピを組んで第2弾のスタートを切ってほしいです。その為の教材としてなれば幸いです。

一応先に書いておくと、黒単リーダー《スモーカー》については自分が組んだデッキリストを全て公開し、全カード採用理由・枚数についても触れています。

追記:2022/12/17 

CS愛知で勝ちたいあなたに向けて、アップデートした黒単スモーカーをnote記事にしました。同じく100円で販売しておりますのでもし宜しければご購入くださいませ。


自己紹介(実績など)

2022年10月24日時点でワンピースカードゲームの有料noteだけで900人にご購入いただきました。
この購入数は恐らくワンピースカードゲーム上位5%には入っているかと思います。

https://note.com/iga34engineer/m/mf1d90a28461a

元々、私はポケカ勢でそちらでnoteも結構すごい数いいね貰えたりしています。大型大会前のnoteいいねランキングで5位とかそんなレベルです。ポケカ四天王という公式有名人(実力者)にもnoteいいね貰えた事があります。

ワンピースカードゲームでは、9月の練習時間は4時間のみで「ワンピースカードゲーム公式チャンピオンシップ 6-2 CS完走 96位」「スタンダードバトル初出場で優勝」と数少ない練習時間で最高の成績を上げています。

正直、練習時間は4時間のみで上記成績を上げている人って日本に居ないんじゃないかな。これは自信を持って言える。「子育てって大変だね」

だからこそ、寝かしつけ終わりでリモート対戦できないなりに、仕事中や育児中にワンピースカードゲームというカードゲームを分析・言語化して上記成績を出しているので、そのメソッドをnoteで小出しで出来ていければと思います。

【無料記事部分】あなたのコスト1ブロッカーは正しくデッキ構築が設計されているものでしょうか。

Discordでデッキの相談を受けている時に、見出し部分のような内容を自然と回答していたので改めてちゃんと言語化して皆さんにお伝えできたらと思います。

例えば、赤黒混色のリーダーの《モンキー・D・ガープ》が発表されました。そこであなたは、「赤には強いカードも多いし、何よりこのリーダー効果は黒デッキと相性がいいから是非組みたいね」と思ったとします。

その際にあなたはどのようにデッキを組みますか。

デッキを組み込む際に、恐らく多くの方はブロッカーを採用すると思います。そして、公式の検索機能などで以下のように「赤・黒」でブロッカーを一覧で観た時にあなたの思うことを当ててみます。

《トニートニー・チョッパー》が唯一コスト1だから4枚入れてみよう。
次は2コストブロッカー、もしくは《黄猿》のような高コスト優秀ブロッカーを入れてみようかな

もし、上記のような思考回路でデッキを組んでいた貴方へ。
この考え方を無料記事部分で否定します。生まれ変わりなさい。

はじめに、コスト1のブロッカーについて整理してみましょう。


コスト1ブロッカーは「赤・緑・青」にしか存在しません。
また、これらのカード以外存在しません。

そして、以下の限定的な状況でコスト1ブロッカーとして機能する効果を持っています。《光月トキ》に関しては、キャラの《光月おでん》が存在している場合のみ、《ブルゴリ》は《サルデス》が存在している場合のみ、ブロッカーとして機能します。

つまり、コスト1ブロッカーは先ほどの三銃士しか居ません。

次に、コスト1ブロッカーとコスト2ブロッカーを比較してみましょう。

分かりやすい差として、コスト2のキャラはカウンターが付与されているんですよね。

『コスト1ブロッカーは正義で何よりも優先される』ではないです。

例えば、赤黒デッキで強いカード、特に黒デッキに関して言うと、以下のようなカードはカウンターは無いが、カードパワーが強いのでデッキとしてはこちらの多くのカードを採用せざるを得ないという性質を持つと思っています。

つまり、デッキを50枚組んだ時にカウンター比率を下げざるを得ない傾向にあるかもしれない、という性質があると思います。

その場合、デッキのカウンター率(割合)が少ないと、手札に+1000カウンターすらも揃える事が出来ず、相手のパワー5000のアタックというカウンター+1000 1枚だけでも防げる攻撃が防げない、という構造上の問題を抱えることになります。

例えば、《トニートニー・チョッパー》ではなくコスト2のカウンター+1000持ちのブロッカーを採用した場合はどうなるでしょうか。

《トニートニー・チョッパー》4枚を仮にコスト2のカウンター+1000のカードに変えた場合は、デッキにカウンターが4枚も増えることになります。

コスト2のキャラの場合
・場に出さなくてもノーコストで+1000カウンターとして機能する。
・場に出ていないのでレストやKOなどの除去手段の的にならない。
・ブロッカーとカウンターの両方の性質を持つ。

・場に出さなくてもノーコストで+1000カウンターとして機能する。
コスト1ブロッカーは場に出さないと機能しません。つまり、機能する為にはコストを要求するということです。反面、+1000カウンターを持つコスト2ブロッカーは手札からカウンターカードとして消費する場合は一切コストを消費せずに使えます。

例えば、これが先攻2ターン目の赤ゾロ単だと想定するとどうでしょうか。


《トニートニー・チョッパー》でブロックした場合は相手のアタックを防ぐ事が出来ます。


この行動は似ているようで違います。

後攻2ターン目の自分のターンに、《トニートニー・チョッパー》の登場でドンリソースを1枚使っております。

結果としては同じ動きにも関わらず、1枚ドンを浪費している動きになります。

・場に出ていないのでレストやKOなどの除去手段の的にならない。

特にパック発売にともない、カードプールを増加することで更に場に出ているブロッカーキャラが無力化される可能性すらも増えます。

場に出ている場合は《ネコマムシ》や《イゾウ》、そして《お菊》のようなカードでレスト状態にされます。

ワンピースカードゲームは相手の手札に干渉するカードが無いので、手札に抱えて妨害される可能性は0です。


(補足:ほかカードゲームにあるような相手の手札をすべてデッキに戻す、トラッシュする効果がない、という意味です。ピーピング(手札見る)でハンデス(手札を破壊する)する処理で対戦シーンで使われるカードはないです。

確実に機能する+1000カウンターと、場に出ているので除去される可能性があるブロッカー。

・ブロッカーとカウンターの両方の性質を持つ。
どちらでも使える、という性質を持つので、よりパフォーマンスが発揮する場面で活用可能ということです。

コスト1のキャラよりも1コストだけ高コスト(コスト2)なので、このような自由に適材適所で選択できるような性能になっているという考え方も出来ます。

そういった点なども考慮して、本当にコスト1のブロッカーを採用するかどうか考えてみてください。

もちろんコスト1のキャラは、コスト2のキャラよりも半分のコスト1を消費するだけで登場できる、お手軽な側面もあり、非常に強いです。

多くのプレイヤーは「何も考えずにコスト1を4枚採用する所からはじめる!」という考え方の人も多いので、今回無料記事部分で書かせていただきました。

何も考えずに採用していいカードなんて1枚も無いんです。
常識を、世界を疑いましょう。

黒デッキの特徴(第1弾環境〜)

第1弾環境では黒のカードはスタートデッキ海軍のカードしか存在しませんでした。そしてVジャンプ付属の《スモーカー》だけ追加されて、第2弾「頂上決戦」でのカードプール追加を待ち遠しくしておりました。

まず、第2弾の黒系カードを追加される前に、第1弾では黒デッキの立ち位置やカードについて振り返ってみましょう。

・コストを下げる効果
・特定コスト以下のキャラをKOする効果
・コスト0のキャラが居る存在、発動する効果

そしてスタートデッキ海軍の時点では以下のように分類されます。

これらを組み合わせて戦うデッキです。そして第2弾の追加カードもそこはブレませんでした。

スタートデッキしか無い環境で海軍はどうだったかというと、+2000のカウンターカードが《たしぎ》しか存在せず、明らかに弱いデッキとなっておりました。カードプールが少なすぎて、バニラを明確な用途もなしに採用しないといけない点なども含めて、扱いは最弱でした。

少なくともワンピースカードゲームらしく原作に例えるのであれば、東の海編でミホークと闘うようなものです。絶対勝てないですよ、他のスターターデッキは第1弾の追加カードもあるのですからね…。

なので陽の光を見ることが無かった黒デッキを今回取り扱います。

黒系カードを見る上で、先ほどのような効果分類でカードを見るべきです。


なぜ今回黒系デッキにフォーカスしたか

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