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健康保険と医療保険の建前と本音

すべって転んで尻もちついて、腰の骨を折ったのですよ、夫が。
救急車で運ばれて入院しました。
大丈夫、日本には健康保険という素晴らしい保険制度がある。
負担の上限が決まる高額療養費制度もあるから、そんなに費用はかからないでしょう、と思ってました。

日本の健康保険。
医療機関を受診すれば自己負担は基本3割で、
1ヵ月の治療費が高額になれば限度額までの負担ですむ高額療養費制度。
内容を見てみましょう。

高額療養費療養費制度を利用される皆様へ 平成30年8月受診分から(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf

限度額は69歳までと70歳以上で違うのですよ。
高収入の方はたくさん自己負担をしてくださいね、ですけど、
上限が決まっていれば対応しやすいです。

ここまでは、Google先生に「高額療養費」などと聞くと教えてくれること。

実際に入院してみてわかったこと。

他にも費用いるじゃないですか!

入院時に説明されました。
① 差額ベッド代
救急車運ばれたので大部屋が空いていない。
どこでもいいから入院させてください。
② 食費
1食460円。2024年6月からは1食490円。
1食、約1コイン(500円)。1日3食で1500円か。
③ 雑費(お茶やTV・WIFIなど)
食事ごとにお茶はペットボトルで配られる。
お茶だけだと1日270円。
TV見放題、Wi-Fi、ミニ冷蔵庫を追加すると1日550円。
腰骨骨折してベッドから動けない夫は暇。
迷わずTV見放題を選択します。(個室料金にはこれが含まれます)

FPの勉強をしていた20年前には、
70歳以上の医療費自己負担は1割の時代でした。(今は2割)
「年をとったら病気になっても医療費はかからない」、と言ってました。

入院したらけっこう費用がかかるじゃない

健康保険があるから病気やけがをしても負担が少ない、のは本当。
でも、建前でもあります。
治療費以外の部分がかかります。
「差額ベッド代は同意しなければ払わなくてもいい」という厚生労働省の通達があるといいます。

(8) 患者に特別療養環境室に係る特別の料金を求めてはならない場合
① 同意書による同意の確認を行っていない場合
② 患者本人の「治療上の必要」により特別療養環境室へ入院させる場合
③ 病棟管理の必要性等から特別療養環境室に入院させた場合であって、実質的に患者の選択によらない場合

療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定め る掲示事項等」及び「保険外併用療養費に係る厚生労働大臣が定める医 薬品等」の実施上の留意事項について」の一部改正についてから一部抜粋(厚生労働省 令和4年3月4日

病院の事務に勤めていた人に聞くと、「払わないといった人はいない」そうです。「費用は払わないけど個室に入院させて」とは言い難いもの。

健康保険でカバーできない部分は「保険」や「貯蓄」で賄うことになる。
貯蓄がなくなるのも侘しくて、保険があると助かるのも本音
でも、頼り切るのは問題。
個人的には保険で半分、貯蓄で半分、備えるくらいのバランス感覚がいいと思う。

腰骨折って、夫は完治までに3か月はかかるということ。
さてさて、いつまで入院するのやら。
さてさて、いくらかかるやら。

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