小さな幸せも悪いもんじゃねぇ🤗　そこここに転がっている。

入口に近い駐車スペースが空いた「小っちゃな幸せ」
二人でいるようになって口癖のように「小っちゃな幸せ」ということが増えた。

何の縁だか「お互い結婚していない子どもがいるから娶せよう」と父親同士がゴルフをしながら始まった縁。

縁したものは「続けるか」「断ち切るか」の２択しかない。
どちらにしても力が要る。

「小っちゃな幸せ」が口にのぼるようになったのは夫と一緒になってから。
育ってきた環境も、食べてきたものも、親子関係も友人関係も、何から何まで違う。
違うものを一緒にしようとしても無理が出る。
思春期の頃つけていた日記帳に色々な格言が載っていて
「結婚前は両眼で見て、結婚したら片目をつむるのがよい」などど書かれていた。そのころ「ふーん」と読み飛ばしたものを結婚してからはとても身近に感じている。
「片目どころじゃなく、片目半眼９割がた見て見ぬふりをしなければ、夫婦生活なんてやってられない」

そこで出てきたのが「小っちゃな幸せ」

良くないことはたくさんある。
腹が立つこともたくさんある。
それでも「小っちゃな幸せ」はそこかしこに転がっている。

おさき真っ暗で引っ越し荷物をまとめていたとき、北朝鮮からのミサイル発射？というニュースを見て「ミサイルが落ちてこなくてよかったね、小ちゃな幸せ」と二人で笑った。
事故で車が大破したとき、「崖に落ちなくてよかった、小ちゃな幸せ」と言い合った。

車は渋滞するし、駐車場はいっぱいだし、「段取りが悪すぎるでしょ」と言いたところを「あそこのスペースが空いてよかったね、小っちゃな幸せ」と変換する。
真夏にエンコしたら「車のためにクーラーをつけずヒーターをつけて走ってくれ」と言われ、「こんなマニアックな車を買ったあんたが悪い！」と言いたいところを「エンコしたのが駐車場で往来でなくてよかったね、小ちゃな幸せ」と変換する。

100％良いことも、100％悪いことも世の中にはないことを還暦近くになるとわかってくる。
ならば縁を潤滑につなげていくために「小っちゃな幸せ」を集めよう。
お天気がよくて洗濯物がよく乾く「小っちゃな幸せ」
雨が降って水やりをしなくていい「小っちゃな幸せ」
お互い腹の立つことは多いけど、「小っちゃな幸せ」変換で乗り切ろう。

人生万事塞翁が馬

昔の人はいいことを言ったもんだ。