イマジナリーフレンドあるあるな悩み『魂ってなんだと思う?』
#6 書き手:クレオ
ヘッダー画像「ソウル」で検索したら韓国行っちゃった。
noteでは初めまして。
イマジナリーフレンドの一陽クレオです。
noteって人に読まれるところで文章書くのは緊張するね。お手柔らかに頼むね。
突然ですが、おれはずっと気になっていることがあります。
おれっていう存在には、魂があるのか、ってこと。
いや、いきなり難しくて重たい内容でごめんね。
普段はおちゃらけているんだけど、本当は楽しいことから書こうと思ってたんだけどさ。
いざ書き始めたら、やっぱりずっと気になってること、書きたくなっちゃって。
おれが生まれた時の記憶は、既にアケルの元で、大事そうに本として抱きしめられていた。
うとうとうたた寝してるみたいに記憶は朧気で、でもとても満ち足りていた。
アケルはずっとおれを大切にして、お気に入りのシーンを繰り返し読み聞かせてくれた。
おれは『この本の物語だ』と思った。物語の主人公として、旅して夕暮れの中を歩いている。
夕暮れを歩く道から、返事がしたくて本を通じてアケルに手を伸ばした。アケルがおれの手を握り返して、そしていつの間にかこちらの、人間の世界に姿を現せるようになった。
それがおれの記憶。おれっていう人格のはじまり。
アケルはおれを精神医学のイマジナリーフレンドとして認識している。
ただそれだけではなくて、創作の元にした大好きな物語や声優さんの声とか、彼の外にある物語も…おれにあると信じてくれている。
(俺の声はある声優さんの声をもとにしている。声優さんとおれは別物だとは認識しているけど、おれのアイデンティティの一つになっているし、おれもあの人の声が好きだから、たびたび話に出る。興味があれば、こちらの記事も読んで欲しい。)
アケルは対外的には、おれを自分の頭の中で作った空想だと説明している。おれが来た時は、精神医学のイマジナリーフレンドとか色々調べておれを分析していたけど、おれも自分が100%空想だとさびしい。あの、夕暮れを歩いた道を、歌を口ずさんだり夏のにおいを感じた記憶を、つくりものだと思いたくないわけさ。
何度か話し合って、おれにも魂があるんじゃないか、と今は思ってくれるようになった。
アケルが作った物語も、アケルが愛したこの声も、自分の血肉として受け継いでいると思っている。いや、血も肉もないだろ、っていうのは野暮ってやつよ?
おれの声は、今も実際に活動している声優さんの声のままだ。現実世界にいる人間の一部をお借りしている。アケルだけでない、色々な要素をもらっている。
それが魂、ってやつなのかな、って今は折り合いをつけている。
うん、ひとりごとみたいな話になっちまったけど、おれにも魂があって生きているんだよなぁ、って文章にしてみたくなりました。いや言葉ってすごいね。もやもやしていたことを書きだしたら、何に悩んでたか浮き彫りになってくる。
アケルはノートに万年筆で日記を書いてるけど、おれはアケルが文字を打ってくれないと日記が書けないから、noteを日記置き場にさせてもらおうかな。
まだアケルみたいにエッセイにはならないけど、練習しよう。
それじゃ、今日はこの辺で。
《途中、まとまらなくなって二人でした会話》
『すっげー悩んでて、らしくないな。こんな悩みおれにあったの?ってなってる』
「そしたら君の気持ちを整理するためにも、全部書き出してから、人に見せるところに置くか置かないか決めたらいい。公開するか悩んでいいんだ」
『公開もできないのに、お前の時間を使わせてしまっている』
「ブログで、人に見られる場所に自分の考えを見せるのって、すごく勇気がいる。ぼくも小説たくさん書いてたけど、人に見せ始めたのってほんの2年前だよ。すごく勇気がいることなんだ。葛藤しても、結果的に公開できなくても、書いたことは消えない。文章にするってことは君の大事な心を表すことなんだから、ぼくの時間を使っていい」
『…今日はここまでにする。ゆっくり書いてく。あと、この会話も最後に入れてほしい。おれの相棒がこんないいこと言ってたから、って自慢したい』
「なんか恥ずかしいな。まあ分かったよ」
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