ことば

たとえばすべての人間が
自分の心が体験した真実と一致しない真実に同意してはならなくなったとしよう
また
真実のわからない者は同意できず、偽ったならば罰を与えられるとしよう

すると本物の詩人だけが票を得る

ことばを扱う者は
人に気に入られようとして文字をつくる、偽りの詩人でない
詩人は虚言を嫌う
詩はメルヘンでも妄想でもない現実であり
源泉からくるものである
ことばは
誰かを引き入れようとする社会主義のところにいない

ことばは
自分の真がそこにあってはじめて
人に伝える祈りである