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ファッションの観点で楽しむバレエ

皆さんはバレエを見たことはありますか?

「格式が高い」「大体跳ぶか回ってるか」「理解できない」「つまらない」

など、遠い存在のように感じる方が少なくないと思います。

私も15年バレエを習っていて何度か舞台を観に行ったことはありますが、バレエは基本的に非言語で踊りのみで表現したり、決まった流れがあったり、それぞれの振り付けやポジションに用語があったり…と初めて観劇する身にとってはかなり理解に苦しむもの。幼少期の頃はなかなか深入りすることができませんでした。

ただ、ある一つの発見があったことにより、バレエの世界に興味を持つことができました。

その発見は、バレリーナの衣装です。

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きらびやかな雰囲気に魅了されたことが興味を持った始まりでしたが、普段「上品だな」と思っていたファッションの特徴をよく観察してみると、バレエの衣装にとても似ていることに気がつきました。

例えば、

・チュールスカート

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ふわっとなびくチュール素材のスカート。

バレエの衣装では、チュチュというメジャーな衣装で用いられてます。

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チュチュにも様々な種類がありますが、フランス発祥のロマンチックチュチュは、動きにふんわりとなびく長く柔らかいチュールがとても女性らしい衣装。

使いこなすまでにかなり鍛錬が必要とされるトゥシューズを履いた時でも、重力を感じさせないチュールの動きで幻想的な世界観を表現します。

・プリーツスカート、ジョーゼットスカート

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プリーツスカートパーティードレスなど様々なシーンで多用されている、非常に薄く、軽く、緩やかなジョーゼット素材のスカート。

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ジョーゼットもフランスで生まれた布地の名前で、バレエでは腰の位置が高めで、スカートは薄手の1枚、丈が長くチュニック型のものが使われています。

身体の線がはっきりと見えるため、アクティブな印象や小柄な印象のキャラクターを演じる際によく用いられます。

・バレエシューズ

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フラットで気軽に履くことができつつ、上品な雰囲気を醸し出すバレエシューズ。

その名の通り由来はバレエで使用されているバレエシューズからきています。

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普段着として親しまれているバレエシューズは、1954年秋公開の映画「麗しのサブリナ」でオードリー・ヘップバーンが着用していた靴に由来して、サブリナシューズとも言います。

バレリーナが履いている靴はトゥシューズと呼ばれ、つま先の部分に木が入っていて体重を乗せられるような作りになってます。

元々は客席と舞台の高さの差で女性が踊っている様子が見えなかったことから発明されたもの。今では脚を長く美しく、バレエ特有の表現をする上で欠かせないのもとなっています。


用語の意味、技、物語の解釈などからバレエを知ろうとすると難しいものですが、衣装などの新たな観点で楽しさを見出していくのもアリだなと実感しました。

東京シティバレエ団では、前代未聞の声優とのコラボレーションを果たしている舞台もあったそうです。

エレガントなファッションに挑戦するなら、バレエをお手本に。

この機会に、ぜひバレエを見て見てはいかがでしょうか!