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「田舎に移住するといろいろ助けてもらえる」を検証してみた。

10年くらい前から、いつかは田舎暮らしをしたい…と思いはじめて、まずは情報収集をはじめた。田舎物件専門の不動産サイト、空き家バンク、セルフビルド、移住者ブログ、新規就農体験記…、本に雑誌にWebに、隙間時間を見つけては成功例も失敗談も手当たり次第インプットしてました。

 憧れちゃうくらい上手くいっている人の話をみると、やれ「仲良くなった大工が手伝ってくれる」だの、「近所の人が廃材を譲ってくれる」だの、拾った・もらったのラッキーエピソードがウソだろっ!って思うほど出てくるのです。

そりゃその人がよっぽどのスーパーマンなのか、はたまた隣人がよっぽどホスピタリティあふれてるのか…いずれにしてもそんな話を真に受けて、ポンッと飛び込むようなお花畑ピープルではなく、

上手くいくわけないじゃん…
世の中そんなに甘くないョ…

と考えるくらいには屈折した人生を送っていたわけです。それなりに…。

いろんな言い訳を用意して結局行動できぬまま、それでも事例研究だけは継続していてタチの悪い耳年増のようになってました。

そんな最中、震災がおきたり、子供ができたり、いろんなタイミングが重なった35歳のとき田舎への移住してから、早7年目(途中、3年は二拠点居住)。

結果、いろいろ助けてもらえるエピソードはホントでした。

受けたご厚意をざっと羅列すると
【破格で譲り受ける】
・田植え機(2万円)
・無線機(狩猟用3,000円)
・大工工事
・中古厨房機器一式(60万、現在Cafeをやってます)
・薪ストーブ①(2万円)

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※譲ってもらった田植え機(2万円)

【もらう】
・軽トラ
・業務用珈琲焙煎機/小型1㎏
・家(友人@クリスマリコへ仲介)
・林業用小型運搬機
・薪
・除草機
・お野菜
・無線機(車載用)
・日本ミツバチの分蜂
・西洋ミツバチの巣箱

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※珈琲焙煎機


【貸してくれる】
・ユンボ(ショベルカー)
・槍(ジビエ用)
・大工道具(DIY)

【やってくれる(役務)】
・罠(狩猟)の管理
・育苗

【教えてくれる】
・きのこのこと
・田んぼや畑のこと
・山菜のこと
・炭焼きのこと
・石垣づくり
・ミツバチの飼い方
      etc…

ここ数年をちょっと振り返るだけでも相当な手助けを受けていたことを改めて感じます。ホントに有り難いッス。

んだけど、誰でもどこでもそうなのか?
…田舎に行けば救われるのか?

と、不安に思うよね。

やっぱり誰でもってわけじゃないし、どこでもってわけでもなさそうで、某協力隊の広域研修会とか行くと、もうグチのオンパレード…上手くいってない人の話もたくさん聞きました。

そんじゃ、どーすりゃいいのか?と…。

ん―――――――――――っと、
いろんな要素をブッ飛ばして、一言で言うと

とりあえず、「腹を決めて、やる!!!」

ってことでしょうか…。

 テコにしても支点が定まらないと力が入らんし、渦にしても中心が決まらないと流れを巻き込めない。でも、そこさえ決まってしまえば、小さな力で大きなもんを動かせるし、動き出せば流れができるんじゃなかろぅか…(希望的観測)。やること決めて、場所決めて、タイミングが決ったら、周りも動きだすんだよね、きっと。だから「ここでチャレンジしよう!」って決めるのがはじまりですな。ウチの場合、「まぁダメでも命まで取られるわけじゃないし、他にやりたいことがあるわけでもないし…」みたいなノリでした。

 周りが助けてくれるかどうか…はもちろんその人の人柄的なものもあると思います。が、わたくしなぞ、偉そうで、生意気で、レスが遅くて、ずぼらで、片付けができなくて、一通りFacebookとTwitterチェックしてからでないと一仕事始まらず、所定の時間にはキッチリ3分ほど遅れてやってくるようなポンコツ(社会不適合者)であります。んでも、助けてもらえたのは、自分の弱さや情けない所を認めつつ、それでも前を向く姿勢が良かったんじゃないか…と思っとります。得手不得手は人それぞれありますので、その辺は置いといて…まずは前向きな姿勢(ファイティングポーズ)が大事じゃないかと思います。
あとアイサツね。車の中からでも、とにかく会釈しまくってます(笑)。

はい。 



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