日記・12日目

今日は昨日と打って変わって、よく動けた日だった。手紙の返事も書けたし、買い出しにも行けた。

何が違うのか思い返すと、起床の時間が早めだったことくらいか。早く起きることが出来ると、朝からひとつの"成功"を感じるし、それだけでいいことが出来た気がする。早起きは三文の徳というし、無理のない範囲で続けていきたい。

仕事終わりに酒を買った。明日が休みだからだ。楽しみになりつつあって、でも帰宅したら年金の封筒が目に入った。払えない。年金を払えていない。将来を何も考えていない人みたいで情けなくなる。実際ちょっと泣いた。

定職に就いていることの強みを知っている。今は年金、保険、その他の多くの福祉制度に見放されている。お金がないのもそうだし、会社員でもない。そうなりたいと思ったことはないが、メリットを提示されて、それこそが一人前の存在だと言われると、本当に情けなく辛く思う。

どうすればいいのか分からない。今もし雇ってくれるところがあって、正社員になれたとしても、役立たずだと思われずに働くことが出来る気がしない。これっぽっちもビジョンがないし、自信もない。逃げだと言われればそれまでだが、アルバイトの4時間すらギリギリでやっているのに、なぜ朝から晩まで働けると思えるのか。

悲しいことばかり言っても仕方ない。目の前のやること・やりたいことに集中していこう。そうでもしないと2度と動けなくなる。人生は長いし、まだ何も始まっていない。助かろうとしないものは助からないから、おれは助かる方になりたい。