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映画

ぼくは明日、まだ暗い朝に窓を開けて
コーヒーを淹れてから部屋に戻る
窓を閉めたら映画を観るんだ

明るい映画も、もちろん暗い映画もいい
とにかくこころが用意された窪みに
はまれるならなんでもいい

ぼくはその時だけ弱い天使になれる
かなしい展開に涙をこぼしたり
ハラハラして目に力が入ったり
でも、何もできない ヒントも出せない
ただ見つめている 味方でいる
祈り続けることしかできない
祈りは映画が終わるまで続く
いや、終わっても続く
卵をボイルしながら、猫の匂いを嗅ぎながら
日々のことを考えるきっかけになって
祈りは雨降るバス停を、メキシコのサンダル屋を、長い線路の上を通り抜けていく
ぼくは明日、映画を観る
どんな映画でもいい
明るくても、暗くても

してもらえるとすごく嬉しいです!映画や本を読んで漫画の肥やしにします。