最後の一言

時刻はAM11:30。約束の時間だ。

なのに、全然その気のない人。あれだけ約束したってのに。あと40分後には登校班への集合時間。お昼も食べていない、着替えもしていない、ランドセルの用意もまだ終わっていない。

息子の通う学校は分散登校で今週は午後出勤ならぬ午後登校。

はて、間に合うのか。

「もう時間だから、お昼食べちゃいなよ」

「後もうちょっと」

友達と、「集まれどうぶつの森」通称”あつもり”をオンラインでしているのだが、

「もうやめるね！」

の一言が言えない。

「早くしないと、間に合わなくなっちゃうよ！！」

と大勢のママさんがいうような事を当然私も言っている。

こんなことを言っても間に合わなかった試しは一度もない。いや、私が間に合わせてあげているんだ！なんて事を言った所で良いことは一つもない。だから黙る。

「あー。やめなきゃなんだけど、なんて言おう。」

「もうご飯食べなきゃだから止めるって言ったらいいじゃん！」

「いや、それはやだ。うーん、、、あ！」

「学校でまた話そう」

なるほど。終わらせるのではなくて、つなげたいのね。小５なりにたくさん考えているんだ。

てかさ、相手のリンも学校でしょ？絶対間に合わないでしょ。と言いつつ、一緒にパンを食べて、しっかり登校班の待ち合わせ時間には間に合うように動く息子。

いや、だから私が急かしているおかげなんだってば！

いつまで続くかこの、堂々巡り。