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不安・恐怖はどこからやってくるのか?~新型コロナウイルス感染症その1

読者の皆様こんにちは。

本記事執筆時点、2020年1月末の感染症業界は、新型コロナウイルス感染症(2019-nCoV:2019 Novel Coronavirus)の話題でもちきりです。

「新しい感染症」≒「新興感染症」が発生すると、人類はその恐怖不安に向き合うこととなります。

筆者も、この新型コロナウイルス感染症に対して、全く恐怖・不安が無いかというとそうではありません。

でも、この感染症について、初めて聞き及んだ時点よりは、恐怖・不安は

和らいでいるように感じております。

それでは本日の本題に入ります。

なぜヒトは「不安」・「恐怖」を感じるのでしょうか?

それは、不安・恐怖の対象について、ほんのちょっと知っているからなのでしょう。

全く知らなければ、そもそも不安・恐怖の対象にはなりえませんね。

例えば、「毒キノコ」。

その存在を知らなければ、山で採取されたキノコを「もしかして『毒キノコ』」と疑うことさえできません。

不安・恐怖という観点からは、「知らないこと」はある意味「最強」なのですね。

でも、「毒キノコ」という存在を耳にしたことがある程度であれば、山でキノコに出会った場合に、それが「食べて安心~美味しいキノコ」なのか、それとも「食べたら大変~毒キノコ」なのかの区別はつかないかもしれません。

このようなヒトは、山でとれたキノコを目の前にし、毒キノコという「好ましくない未来の予想」が可能な場合に、「不安や恐怖」を感じるかもしれませんね。

でも、キノコについてよく勉強し沢山の知識があり、そしてキノコ採りの経験も豊富な方はどうでしょうか?

「この『キノコ』は大丈夫!美味しいキノコです~」

と瞬時にわかるかもしれませんね。

私達は、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対して、この「キノコ」の例の「ほんのちょっと知っている」ヒトと同じ状況にあるのです。

そして、この「ホンノのちょっとの知識」「好ましくない未来の予想」を誘発し、恐怖・不安の源となっているのですね。

新型コロナウイルス(2019n-CoV)感染症について、全く知らなければそもそも恐怖や不安は全く生じません!

その証拠に、2019年12月・ひと月前のことを思い出してください

読者の皆様はこの新しい感染症について恐怖・不安を感じていらしたでしょうか?

おそらく、ほとんどの読者の皆様は感じていなかったのではないか?と筆者は予想しております。

それは、2019年の12月には、すでにこの新型コロナウイルス(2019-nCoV)は中国でヒトに感染症を発症させていたわけですが、筆者を含めて地球上の多くの人々は、その存在すら知らなかったから「好ましくない未来の予想」ができなかったので、恐怖・不安の源泉とはならなかったからですね。

では、この新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対する、恐怖や不安にどのように向き合えばよいのでしょうか?

それは、人類皆の英知を集積し、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対して「勉強(研究)」し、正しい「知識」を増やすことが最も大切なことではないかと筆者は考えます。

幸い、中国の医学研究者の皆様は、大変迅速に、この人類が直面している、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対する、これまでに得られた知見を、学術的な場で発表いただいております。

これは大変素晴らしいことです

例えば、世界で最も権威のある医学学術誌である”The new england journal of medicine”では、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症関連の論文を無料で公開されております。
https://www.nejm.org/
(上記は"The new england journal of medicine"サイトへのリンクです)

これらの、「知見を学ぶこと」で筆者は、少しずつ新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対する恐怖や不安をコントロールすることができるようになってきました。

もちろん、勉強しても、完全に恐怖・不安が無くなることはありません

でも、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対して、いろいろなことを筆者なりに「予想」することができるようになってきました。

人間は、ある対象に対して、「先の見通し」≒「現実的な未来の予想」がつくようになるとその対象に対する恐怖や不安が軽減するものと思います。

もし、この新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対して、漠然とした不安感や恐怖心を感じられている読者の皆様がいらしたら、ぜひこの恐怖・不安の対象の「新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症」について勉強してみてください!

今の時代、インターネット上には沢山の役立つ情報が掲載されております。

ただし、信頼のおける情報源にたどり着くこと~これもまた重要となります。

まずは、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症関連の特設サイトの掲載情報から勉強されてはいかがでしょうか?


(2020.1.30上記首相官邸追加しました)

過去には、学ぶことで恐怖・不安をコントロールしてきた実績が、私共にはありますね。

感染症領域では2009年当時の新型インフルエンザ

ほんのちょっと知った当初は、多くの読者の皆様が不安や恐怖を感じられたことと想像いたします。

でも、その後いろいろな情報が手に入るようになり、知識が増えてくるにつれて、恐怖・不安がコントロールできてきた経験が皆様にもあるのではないか?と筆者は考えております。

新型コロナウイルス(2019-nCOV)感染症も、読者の皆様にとって、いずれは恐怖・不安のコントロールが可能な対象となることを期待しております。

まとめ

ちょっと知っている~が最も恐怖・不安を感じる~それは「好ましくない未来の予想」が可能となるから

恐怖・不安の対象を学び知識を増やす~ある程度、先の見通し≒「現実的な未来の予想」がつく~不安・恐怖のコントロールが可能となることもある

新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に恐怖や不安を感じる読者の皆様は、ぜひ「学ぶこと」にチャレンジしてください!

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