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抗菌薬選択を限定するための細菌グルーピング

皆様お久しぶりです。

本日は、抗菌薬選択のための細菌のグループわけのお話です。

はじめにお断りしておきますが、本日の内容は原則から外れるものも少なくないため、実際の臨床現場で抗菌薬を選択する際には、臨床状況に則した判断をお願いいたします。

原因菌種とそれに基づいた適切な抗菌薬選択は複雑に感じる読者の皆様も多いかと想像いたします。

特に、近年は原因菌種と抗菌薬を一対一対応で考えることが大変困難な状況となっております。

その原因の大きなものとして、本ノートの重要テーマでもある「薬剤耐性(AMR)問題」の存在が大きいことは、過去にもお話させていただきました。

そのような状況はあるのですが、本日は思い切ってシンプルな形で、「細菌グループ」と「抗菌薬選択」の関係をシンプルに提示させていただきたいと思います。

抗菌薬選択のためには、グラム染色所見等を参考に下記の3つの大きなグループに分けて捉えることをオススメいたします。

・グラム陽性球菌:GPCグループ

・グラム陰性桿菌:GNRグループ

・嫌気性グラム陰性桿菌:嫌気性GNRグループ

以上の3つの大きな細菌グループと、グラム陽性球菌とグラム陰性桿菌のグループにはさらにサブグループを3つずつご提示したものが、冒頭のスライドに示した「抗菌薬選択を限定するための細菌グルーピング」となります。

本ノート記事の読者の皆様は、臨床感染症学を学びたいと思っていらっしゃる方々と想像いたします。

そのような読者の皆様へのお願いです。

冒頭のスライド内容を全て記憶してください!

「そう言われても、すぐには覚えきれません・・・」

そのような声も聞こえてきそうです。

次回からは、今回お話した3大細菌グループについてもう少し説明を加えて行きたいと思います。

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