自宅に博物館の図録が増えて幸せなのでお裾分けをしようと思う

※この記事はi.Design Advent Calendar 2018 16日目の記事です。

こんにちは。いつか本物の刀を買いたい古澤です。
大濠周辺は福岡城のお膝元だったためか、今も刀や古美術のお店が多いので、そのお店の前を通るたびに夢が膨らみます。

さて、今回は私のコレクションをご覧ください!!
こちらです!!

そう、博物館や美術館で販売されている図録です!
2015年から集め始めたので、まだ数はありませんが……。

図録とは?

博物館や美術館の売店で分厚い本が売っているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか?

あれです。あれが図録です。

図録とは、展覧会で展示された作品が記録された書物です。
絵や写真が主ですが、その作品の解説も載っていたりと見どころ満載です。

以前は博物館や美術館に行っても
「この感動は心にしかと刻んだから大丈夫!」
と図録を買うということはなかったのですが、歳を重ねるごとに記憶力が低下をしてきまして……。

なので行った展示会の図録は必ず買うようになりました。

図録のこだわり

開催する博物館・美術館のスタッフ、研究者、デザイナー等さまざまな人たちが係わり作品のすばらしさを最大限に引き出した、ひとつのアートブックだと思います。
表紙や作品の配置にも強いこだわりを感じます。
図録によってサイズも違うのですよ!
そして紙もいいですね!
作品のすばらしい写真が映え、しかも手触りもいい高級紙です。
紙の種類も図録によってさまざまで、ツルツルの紙だったり、少しザラザラした紙だったり、それぞれ展示物に合わせた個性があります。

そんな図録ですが、手に持つとずっしり重量感があります。
たくさんの人の思いを詰め込んだ、そりゃ重くもなるわと言いたくなるこだわりの1冊です。

図録のここがすばらしい

なんといっても自分の好きなときにあの感動を振り返ることができることではないでしょうか!
上にも書きましたが、どれだけ心に感動を刻んでも時間が経つと記憶は朧気になってきます。

しかし、図録があればいつでもあの感動がよみがえるわけです。
私は図録の匂いをかいだら博物館の中での記憶が出てくるようになりました笑。

他にも、展覧会によっては、来場者が多く目当てのものをじっくり眺めることができないことがあります。

私も過去何度かすごい行列に並んだことがあるのですが、そのときにスタッフさんからは「立ち止まらず観覧をお願いします」と声がかかりました。
ですので、細部までゆっくり眺めるというのは難しい場合もあります。

そんなときに活躍するのが図録です!
家に帰って、何時間でも細部まで眺めることができる……なんと素敵なことでしょう!

しかも研究者やスタッフの解説付き!
知らなかった知識も得ることができて、いいこと尽くしです。

せっかくなので図録を紹介します

まだまだ少ないのですが、せっかくなので私の持っている図録をご紹介します!

すごい趣味が偏っているのですが、そこはご愛嬌ということで!

戦国大名 -九州の群雄とアジアの波涛-

開催日:平成27年4月21日~5月31日
会場:九州国立博物館

戦国時代大好き古澤、記念すべき初図録はやはり戦国時代でした。
こちらは九州周辺の戦国大名にスポットを当てた特別展の図録です。

大友宗麟、毛利元就、島津義久、龍造寺隆信、立花宗茂、鍋島直茂、黒田長政、加藤清正、小西行長……皆さん聞いたことある武将がたくさんいるのではないでしょうか!

名立たる戦国大名の愛用の甲冑や刀、茶器などもたくさんあり、当時の九州の勢力図まで網羅したとても見応えがあります。

大関ヶ原展

開催日:平成27年8月7日~10月4日
会場:福岡市博物館

福岡市博物館の気合の入りまくった特別展だったため、図録も分厚い仕様です。関ケ原の合戦絵巻では、どこで何が起こったか細かく解説が載ってわかりやすい!

しかし、武具のページになると文字はほとんどなく写真で語るようになっており、この差がとても心惹かれる図録です。

美の国 日本

開催日:平成27年10月18日~11月29日
会場:九州国立博物館

このときの展示会の目玉は世界にひとつしかない「五弦琵琶」だったのですが、表側はしっかり見れたのですが、裏側はあまり見ることができませんでした。

しかし、図録では裏面もしっかり掲載されており、図録の真骨頂を発揮したな!と思いました。

始皇帝と大兵馬俑

開催日:平成28年3月15日~6月12日
会場:九州国立博物館

古澤にはめずらしく国外のものです。

兵馬俑とは、秦の始皇帝のお墓に一緒に埋められていた等身大の兵士の像です。

この特別展、兵馬俑の展示が本当にすごくて、これ図録ではどう表現するんだ?と思っていたのですが、図録は図録ですごかったです!
全身図、顔の詳細、複数の写真が載っていて見応えがありまくりでした!

京都 高円寺と明恵上人 -特別公開 鳥獣戯画-

開催日:平成28年10月4日~11月20日
会場:九州国立博物館

この図録は鳥獣戯画の甲乙丙丁がすべて載っているのがすごい!

解説は図録の最初、最後にしっかり書かれており、作品のページにはほとんど文字はなく写真をじっくり見る仕様です。

鳥獣戯画も文字はなく絵で物語をみせる作りなので、それに合わせたのかなと思いました。

新・桃山展 -大航海時代の日本美術-

開催日:平成29年10月14日~11月26日
会場:九州国立博物館

こちらの図録は他の図録と違って真四角の図録です。

上で紹介した高円寺と明恵上人の図録と違い、作品の写真に毎回しっかり解説があり、まるで教科書のような雰囲気があります。

油滴天目というキラキラした茶碗が載っているのですが、写真でもそのキラキラ感が分かるようになっており、きっと誰かがこだわったのだなと感じました。

京(みやこ)のかたな 匠のわざと雅のこころ

開催日:平成30年9月29日~11月25日
会場:京都国立博物館

この特別展のために今年京都に行きました!

前期と後期で刀の入れ替えがありましたが、この図録では前期・後期関係なく全ての刀が掲載されていたため、なかなか京都まで足を運べない私にはありがたい1冊となりました。

しかもこの図録、売れすぎて私が行ったときにはすでに売り切れで後日発送だったのですよ。

図録が売り切れなんて初めての体験でした。

子どもと一緒に行って子どもは退屈しない?

私はひとりで展覧会に行くことはほとんどなく、基本的にうちの子どもと一緒に行きます。
その話をするとよく言われるのが「子ども退屈しない?」という質問。

うちは「びじゅチューン!」というNHKの番組のおかげで子どもたちも作品に興味を持ってくれました。

(出典:びじゅチューン!

びじゅチューン!」は、国内外問わず、さまざまな作品を歌とアニメで紹介するすてきな番組です。
一度聴いたら忘れられない歌に、ポップなアニメ。ずーっと繰り返し聴きたくなる中毒性があります。
この番組のおかげで、子どもたちも興味を持ち、今ではルンルンで展覧会に着いてきてくれます。

ほんとクセになるので、ぜひ一度ご覧あれ!

来年も図録を増やしていきます

こう振り返ると、そういえばあの特別展行きかったのに行けなかったな……とか2015年以前も買っとけばよかった!と思い出されて少しぐぬぬ……ともなります。

博物館や美術館では過去の図録の販売もしているので、それを買おうかとも思うのですが、図録は私の中で思い出のアルバムのような役割にもなっているので色々と葛藤があり悩むところです。
しかし特別展は一期一会、もう二度と同じような催しは行われない可能性もあります。

来年はこの一期一会を逃さないように、気になる展覧会はどんどん見に行き、図録コレクションも増やしていきたいと思います!

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