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【旧枠モダン】緑白ストーム【第15回旧枠モダンGP使用デッキ】

はじめに

第15回旧枠モダンGPに緑白ストームで出場し、予選ラウンドを3-1-1で7位抜け、SE1回戦で敗北しベスト8の成績を残すことができました。

今後の研究に資するため、緑白ストームについて解説したいと思います。

緑白ストームとは

《狩り立てる群れ》《正義の命令》の2枚をキーカードとし、大量のマナから大量のトークンを生成して殴り切ることを目指すデッキです。

インスタントタイミングでトークンを生成する点から奇襲性に優れ、いくらかコントロール要素を持つコンボデッキとしてプレイされます。

デッキの選択理由

モダホラ3で旧枠モダンには23枚の新規カードが追加されました。

これらのうち最大のインパクトが《正義の命令》だというのは多くのプレイヤーの共通認識でしょう。

このカードの恩恵を受けるデッキの代表として青白コントロールがあり、GPでの大本命として強く意識した状態からデッキ選択をスタート。

自分で青白コントロールを使うのは練度の面からミラーの時間切れ対策が厳しいと考え、対抗馬を探した結果として浮上したのが緑白ストームでした。

これまで旧枠モダンに存在した緑単ストームは安定性に難を抱えていましたが、《エメラルドの大メダル》の加入により様々な面が改善され一線級のデッキになりました。

先述した通りインスタントタイミングの仕掛けのみで構成でき、仕掛け札が全てカウンターに耐性があるため青いデッキ全般に戦えます。

加えてマナ加速としての《根の壁》、ドローソースとしての《花の壁》《根囲いの壁》によりアグロへの耐性もある程度獲得できることから環境初期には丸い選択と判断。

何より自分がストーム系のデッキが得意という確信もあり、使用デッキを確定させました。

デッキレシピ

カードの採用枚数について

マナ加速の枚数

《エメラルドの大メダル》《早摘み》はキーカードとして4枚確定。

《不屈の自然》は撃ったターンにマナが必ず減る点、《砕土》はカウンターされると土地が減る点、《根の壁》は使い捨てな点を加味して各3枚採用に留めました。

《ミラーリの目覚め》についても、2枚引くと負けに繋がるカードなので3枚です。

土地の枚数について

ストームデッキでは《早摘み》のために基本土地しか採用できません。

従来の緑単ストームではサイドカラーとしてタッチ白で十分でしたが、このデッキでは《正義の命令》のキャストが可能なように白のダブルシンボルを捻出する必要があります。

加えて土地破壊で白マナを攻められて負けるパターンが想定され、サイド後に《砕土》→《翼の破片》の動きを狙うため常に平地2枚がデッキに欲しいこともあり平地4枚としました。

サイドボード

打ち消しと全体除去の対策として2枚。

キッカーはほぼしません。

《ミラーリの目覚め》《ゾンビの横行》《ゴブリンの砲撃》などへの対処手段として2枚。

特に《ミラーリの目覚め》への対処を重く見ています。

相手によってはストームを稼ぎながら《怨恨》を割ることが重要になります。

《ネビニラルの円盤》対策。

3枚目として《忍び寄るカビ》を1枚取ることも考えましたが、《新たな芽吹き》による水増しを加味して2枚に留めました。

アグロ対策その1。

壁を多用するデッキなので《怨恨》《巨大化》などでストームを稼がせてくれる可能性が高いのを意識しましょう。

特にエルフに対して3マナの除去である必要性を感じたため2枚取りました。

アグロ対策その2。

撃てるならこっちを撃ちたいので2枚。

バーン対策。ついでにストームも稼げたら嬉しいなあ。

ギリギリまで迷いましたが、引けば勝てるカードとして1枚。

《犠牲》デッキとカーミックボンバー対策。

《ゴブリンの太守スクイー》系のデッキは《天啓の光》で対策できると考え、墓地対策は最低限の2枚まで削りました。

自分の《再供給》《新たな芽吹き》も止まるのは必ず意識しましょう。

ハンデスとバーンに為す術がないため2枚。

《トーモッドの墓所》も止まるので、墓地利用もしやすくなります。

デッキの動き

マリガン

コンボデッキである以上、マリガンはゲーム中のすべてより優先されます。

基本的には《狩り立てる群れ》《正義の命令》がなければ全てマリガンします。

マナ加速はまず間違いなく何かしら引けていると思いますので、土地2枚+2ターン目のアクションがあるかを基準としてキープしましょう。

ストームの稼ぎ方

このデッキのストーム稼ぎの基本となるのが《早摘み》です。

《エメラルドの大メダル》があれば土地4枚、なければ土地5枚で《早摘み》→《狩り立てる群れ》に繋がるため、基本的にはこれを意識します。

ストームとは異なりますが、《正義の命令》をX=2でキャストする場合は上記の土地枚数をそれぞれ+1しましょう。

次にストーム稼ぎの軸となるのが《砕土》。

《エメラルドの大メダル》下では《砕土》を2マナで唱えて土地を2枚アンタップインすることができ、実質0マナの呪文としてストームをかせぎます。

さらに《早摘み》を撃つと1マナ増えることは常に意識しましょう。

《根の壁》も相手によってはメインフェイズでストームを稼ぐ手段として利用できます。

《エメラルドの大メダル》があればこれも実質0マナの呪文なので、意識しておきましょう。

おわりに

正常モダンと同じく、旧枠モダンもモダホラ3によって大きな影響を受けました。

そんな中で、環境初期にきちんとデッキを仕上げることができて満足しています。

《狩り立てる群れ》は過去にストームストンピィというデッキで使ったこともあり、けっこう思い入れがあったのでなおうれしい。

今まで旧枠モダンGPでSEに残ったことがなかったので、ひとつの目標も達成できて満足。

次は優勝を目指したいですね。

それではまた、キューモな世界で。

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