20歳の恋愛はドラマのよう②


前回から時間が空いてしまいました。
①はこちら。


ご飯当日。私の講義後、彼は大学近くまで迎えに来てくれた。
私はこの日、しっかり可愛くしていった。それは決して彼へのアピールなんかではなく、彼を見返したいという怒りのパワーによる可愛くない理由だったが。

店に向かう道中、そして食事中はたわいもない話で盛り上がった。
「今日は俺が出すよ」と言われたが、友達のつもりで来ている私は、その言葉を一度断ったが、今度お願いということでお言葉に甘えた。


少し歩こうよと言われ、イルミネーションへ行った。
「真面目な話があって」
彼はそう言いながら歩き、私も後に続く。


彼は歩みを止めた。


「今日まで色んな人と関わって、色んなこと考えて、やっぱり君がいいなって思いました。……好きです、付き合ってください。」



何が起こったのかわからなかった。


今までの失恋の経緯を知っている人は、一度振った相手にまた戻ってくるなんて都合が良すぎると考えるだろう。

実際の告白は歯切れも悪くてぎこちなくて、でもそれが愛おしくなって。
彼が本気の時はヘタレになることを知っていた私は、よろしくお願いしますと口にした。

彼はもう少しスマートに告白したかったと言わんばかりの表情だったが、もしスマートに言われていたら私はOKしていなかった。



2人で歩きながら、この時まで何を思っていたのかを本音で話した。


思わせぶりなことをして本当に申し訳ないと思っていたこと。

悲しみと怒りが原動力になって、自分磨きをしていたこと。

私とは、将来の話を真剣にできるところがいいなと思ったこと。

今日の今日まで、また遊ばれるのかなと思っていたこと。

こんなに近くに良い人がいたのに、気づけなかったこと。


お互いが何を考えてこの日を迎えたのかを語り合ったら、今まで抱えていた憎しみはすっかり消えていた。



以上が、もう一度良き友人として関係性を作り直そうと思っていたら、まさかの恋人ができた話でした。


恋愛って本当に何が起こるかわからない。
失恋してしまった人も、もしかしたら、逆転ホームランできちゃうかもよって伝えたいです。



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