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第6回 地下アイドルというお仕事

さて、前回まではオーディションについてお話をしてきました。

今回からは、いよいよアイドルとしてオーディションに合格したという所からのお話しです。

まずは、オーディションに合格をしたら、多くの場合マネジメント契約というものを行います。

この際、小難しい内容の契約書が渡されますが、ここでしっかり内容をチェックしておきましょう。

チェック項目としては、いくつかありますが

・お給料の割合について

ここも一つのポイントだと思います。
アイドルになる=趣味・部活ではありません。
今後、ステージに立つ以上、お客さんはお金を払ってステージを見たり、物販に訪れます。

当然ながら、ちゃんとした報酬を伴うお仕事となる訳です。
多くの場合、地下アイドルというのは固定給ではなく、成果報酬となります。では、何が成果とみなされるのか?となれば、物販での売り上げとなる事はいうまでもありません。

あれ?イベントに出演とかすれば、出演料が払われるのでは?と思っているかもしれませんが、それは正直メジャーなアイドルだけです。
地下アイドルというのは、よほど有名にならない限り、出演料を支払われるという事がなく、動員数に対していくらかというチケットバック制しかないです。

例をあげれば、
チケット料金が2000円の場合、チケットバック500円もあればいい方です。
場合によっては、0円という事もあるでしょう。
仮に、500円だった場合、500円×貴女のグループを目当てにきた動員数となります。

多くの場合、チケットの予約時や購入時にお目当てのグループを選択できる様になっています。予約の場合は、当日実際に来場したお客さんが動員数となる為、予約は10人いたとしても、当日に来たお客さんが5人だった場合、動員数は5人となります。

つまり、上記の場合出演料というのは5000円となります。

これをメンバーのお給料としてしまうと、5人グループであれば1000円しかないんですよね。

そういった事もあって、基本的には物販の売り上げの何%かがお給料となる事がほとんどです。

この何%かが気になる所だと思いますが、これは事務所によって違いがある為、どの事務所も同じという事ではありません。
10%、20%、30%といった具合です。

平均で言えば、20%〜30%程度が目安です。
中には、10%という所もありますし、70%を出している所もあります。

しかし、平均に対して大きく差があるパーセントは、ほとんどありません。

これがお給料のベースとなるので、しっかり確認しておきましょう。

そして、更に大事なのが、今後貴女のグループが成功し、有名なグループになって来た場合、報酬というのが変わってくる可能性があります。

例えば、出演料というのが発生してくる事もあるかもしれませんし、個別でのお仕事が入ってくる可能性もあります。

そういった、成果報酬外の報酬が出た場合に、貴女に対して報酬が発生するかどうか、また発生した場合どういった支払いとなるのか?という事に関しての記載があるかどうかです。

意外に、地下アイドルというのは、アイドルを夢見ている反面で、売れないだろうなという何かネガティブな感情を持っている方も多いです。
しかし、それでは夢は夢で終わってしまうので、貴女は少しでも夢を叶えられるように、心を強く持って活動をする必要があるので、それはこの契約時の内容チェックの時から既に始まっています。

この様に、契約書には大事な要素が含まれていますので、必ずしっかり確認してもらう様にお願いします。

また、未成年の場合は保護者の方に必ずチェックしてもらいましょう。
大抵、未成年者の場合は保護者のサインを求める所が多いですが、もしそれがない様であれば、確認する必要があるので、しっかり確認しましょう。

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