見出し画像

刺さる小説の技術(三宅香帆)読書感想文

 高知の蔦屋書店で見つけた本。何気なく、本当に何気なく手に取り、目次をペラペラと見てみた。
 国内の小説25編をピックアップして、その中で著者が「名場面」を紹介し、その場面がなぜ面白いかを説明するといった内容だった。今まで20冊くらい「文章術」の本を読んできたけど、こういう形式の本はあまりなかったので、「へーえ、いい切り口じゃん」と上から目線の感想を持った。
 買おうかと思ったけど、表紙が少女漫画っぽくって、レジに持って行くのが恥ずかしく、購入に至らず(情けない男ですんません)。しかし、家に帰ってからも、この本が気になって気になって仕方なく、結局ネットで購入。

 感想は、よかった! 買ってよかった! 読んで良かった! なにがいいって、この本が徹底的に「読者目線」だということ。
・読者ってのは、こういう場面に感動するんだよ!
・こういう会話が読みたいの!
・こういう描写を書いてよ!
 全ページ通して、読者の切なるお願いが満載。小説のハウツー本で、こんなおねだり系のものははじめてで、とても新鮮でした。
 今回は国内小説だけに絞ったみたいなので、次回は是非海外小説をお願いします!
 ちなみに、著者の三宅さんは高知出身。ネットで調べたら、若くて可愛らしい人でした。

この記事が参加している募集

#読書感想文

188,357件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?