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タイムパフォーマンス至上主義に思うこと

現代人はいつも何かに追われている。
何もしていない時間が勿体ない、何もしていないと不安になる。

強迫観念の様に迫ってくる何かは虚像でしかない。やらなければいけないことなんて、本当は大してない。何もしない時間にも価値がある。

snsの流行りがtictocに移ったことからも、タイパ至上主義が浮き彫りになる。若者は2時間の映画も見れないし、10分のYoutubeも長く感じるらしい。

時間を埋めるために、短期的な快楽を摂取し続けるのは本当に幸せなのか。果たして本当に時間効率がいいのか。瞬時にドーパミンが得られるコンテンツばかりでは、麻薬依存と同じ気がする。

私は時間効率ばかり気にするのは、あまり好まないし、それが重視される社会が蔓延るのは、とても息が詰まりそうだ。

こんなことをふと思ったのも、半分は自分への戒めのようなものだ。

というのも、時間が長いからという理由で今まで敬遠してきたタイタニックを再上映というきっかけで見てきたからだ。
タイタニックは3時間半くらいある。しかし、時間を忘れるくらい没頭し、気がついたらボロボロ泣いていた。素晴らしい映画だった。

時間効率ばかり気にしていたら、この感動を味わえていなかったのかと思うと、とても幸せな気持ちになった。
まあ、tictocを3時間半見ても、心動かされることはないだろうから、本当に価値があるものが大切だと思う。

とはいえ、何を見ようが、何をしようが個人の勝手だし、早ければ、短ければ、ゆっくりであれば、長ければいいというわけではない。

ただ、あるはずもない何かに追われて生き急ぐ社会が、もう少し余白を楽しめる余裕を持ってくれたら、私は生きやすいなと思う。

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