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そもそもICT建機って何なの?

ここ数年でICT建機がどこの建機メーカーでもリリースをするようになって、一般的に聞くようになったが、どんなものなのかイマイチという方の為に
この記事を書いてみます。

ICT建機って何?

ICT建機とは分かりやすく言うと

重機 + 測量機 = ICT建機

になります。


どのICT建機でもセンサーをバケット、アーム、ブームに付けるのが
一般的です。また現場は水平な地形のところは存在しないので、重機の傾きを見る為の傾斜センサーもキャビンの中や、旋回軸の近くに設置をしています。

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そのセンサーから出てくる角度情報を基に測量機器としての情報を見える形キャビンの中のディスプレイ(コントロールボックス)に出してくれます。


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マシンコントロール、マシンガイダンスの違いは?

ICT建機でよくイメージされるのが設定位置で自動的に止まるシステムです。
これは種類の名前で言うと、マシンコントロールと言います。
マシンコントロールは止める為に重機の油圧の方に関しても制御装置を付けています。その為、マシンガイダンスよりも少々お値段は高くなりがちになります。

一方でマシンガイダンスは分かりやすい表現で言うなら、
車のナビゲーションのようなものです。
操作するのはオペレータ、システムの方はナビゲーションのみです。
iDigはマシンガイダンスになります。

この2つのシステムを以下の様に省略します。
マシンコントロール:MC
マシンガイダンス:MG

3Dと2Dって何が違うの?

ICT建機というとGPSをバックホウの後ろに2つ付けて、かなり高額な費用がかかるイメージがあると思いますが、まさにそれが3Dです。
3Dは3次元図面をシステムにインプットして、センサーからの情報と、
衛星からの位置情報を基に刃先の位置を割り出して、測量情報に反映させています。

3次元図面の準備は必須となります。

機材
センサー、ディスプレイ+ 複数のGPSが必要

その為、どうしても高額になりがちなシステムです。
後日記事にしますが、iDigは3Dも新たな商品をリリース予定です。


じゃあ、2Dは?

3次元図面は必要ありません。
機材
センサー、ディスプレイのみ

センサーの情報だけで測量情報に反映させるので、非常にシンプルです。
その分、お値段も安くなっていきます。
ちなみにiDigは現在2Dに該当しています。

復習

今までお伝えした内容は以下のような形になります。
3DMC(3Dマシンコントロール)
3DMG(3Dマシンガイダンス)
2DMC(2Dマシンコントロール)
2DMG(2Dマシンガイダンス):iDigが該当

金額的なことを考えると相当な差が出てきます。
2DMGが投資金額が低いから生産性も低いかと言われると異なります。
手に入れた道具をどう使うか?がポイントになってきます。

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