ぼくが世界を滅亡させてしまいました
「ぼくが世界を滅亡させてしまいました」
今日は雨の日🌧️だ。
ぼくは傘立てから自分の傘🌂を探した。
みんな同じような傘でなかなか見つからない。
後ろから急かされるし、順番に目で追ってる余裕もない。
ぼくは適当に一本手に取った。
でも、ぼくが自分のだと思って取り出した傘はどうやら間違っていたみたいだ。
傘🌂は核ミサイルの発射レバーだった。
核ミサイルが学校🏫のプール🏊の下に設置されている。
ぼくが傘を引き抜くのがミサイル発射の引き金になったようだ。
ぼくはそんなことに気がつかずに、傘のかたちをしたレバー☂️を差して下校した。
プール🏊の水が真ん中から真っ二つに割れて、水はぜんぶ地下に吸い込まれていった。
ミサイルが発射台とともに出てきて打ち上げられた。
ぼくが雨の中、家🏠を目指して歩いているうちに五大陸は火の海🔥になり、第三次世界大戦🌐が勃発したようだ。
ピシャッ⚡と稲妻が走り、ゴロゴロ⛈️とものすごい音がする。雨もますます強くなる。
びしょ濡れのぼくがやっとのことで家🏠にたどり着くと、僕の家🏠は崩れて廃墟になっていた。
お母さん👩も妹👧も八つ裂きになって、家具や壁の下敷きになっている。
ぼくは真っ暗なトイレ🚾にかけ込んだ。
お腹がずっと痛かったのだ。雨は降るし、人類は滅亡するし、ぼくはこの先、どう生きればいいのだ。家族👨👩👧👦もみんな死んでしまった。会社のお父さん👨もきっとビル🏢の下敷きになって死んでいるだろう。
ぼくはお腹を抱えてしばらくうずくまっていた。
カチャ。
ぼくはトイレから出た。
トイレの外は、ぼくがこれまでずっと住んでいた世界とは別の、もう一つの世界になっていた。
空はお天気☀️になっていた。
「おかえりなさい。帰ってすぐにトイレに駆け込んだりして。妹👧と一緒に帰らないとダメじゃないの」
ぼくはもう一つの世界で大人🧑になった。あれは小学生🎒の頃の不思議な体験だ。
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