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秋の特別講座感想

畠中 詔摩
N高等学校3年生



私は秋の高校生講座を高校3年生の時に受講しました。

本講座を通じて、私は特に時間的価値とリスク管理の重要性を実感しました。時間価値とリスク管理の考え方は、資産運用に限らず、進路決定や将来設計、また生活する上での日々の選択にも大いに役立つと思います。
お金と時間の関係性については、同じ1億円でも、インフレや時間の経過によって現在価値が変化します。
例えば10年後にもらえる1億円と今すぐにもらえる1億円があったとして株式の1年間での利回りが5%だとしたら、今すぐにもらえる1億円は10年間年率5%で運用できるのに対して、10年後にもらえる1億円は10年間何もすることができないので、大きな資産価値の差があります。
時間的価値を考慮することは、資産運用に限らず、物事の優先順位をつける際にも非常に役立つと思います。
例えば、TV会社でもニュース制作のような仕事はリアルタイムの情報でなければ意味がないため、時間的価値の減少が早いです。1ヶ月前のニュースは、リアルタイムの情報と比べてかなり価値が減少しています。
逆に、バラエティー番組など、そこまでリアルタイムの情報を必要としないものは、時間的価値の減少が低いため、収録からオンエアまで時間があってもそれほど価値が減少しないです。なので、ニュース番組と比べてバラエティー番組は時間的価値の減少が緩やかなため、時間をかけて編集のクオリティーを上げるなど、物事の優先順位をつける際にも時間的価値を考えるのは非常に有効です。
また、リスク管理では、分散投資が重要であり、単一の資産に投資すると、その資産の価格変動リスクや業績リスクによって、投資額全体の価値が大きく変動してしまう可能性があります。そこで、資産のリスクを分散させることが重要です。例えば、異なる資産クラスや業種、地域に投資することで、リスクを分散することができます。このリスク分散により、投資全体のリスクを抑えつつ、ポートフォリオ全体のリターンを最適化することができます。
資産のリスクを測る指標として、標準偏差を用いたり、相関係数を活用して資産の分散を行ったりすることができます。投資やリスクマネジメントについて難しい印象を持っている方も多いと思いますが、このように高校数学の範囲でもリスクマネジメントを行うことができます。
資産運用をせずに貯金だけをすることは、日本円に集中投資している状態であり、急激な円安によって資産が大きく目減りするなど、貯金していれば絶対安全という考え方はよくありません。貯金以外のもの、例えば株式や債権など複数の資産に分散投資することは、資産を増やすだけではなく、資産を守るという意味でも必要です。

私は高校生のうちから投資や金融市場の仕組みに触れることによって、世の中のニュースをより理解し、違う目線で見ることができるようになりました。たとえば、日本のGDPが連続でマイナスになっているというニュースをそのまま見ていると、「GDPが連続でマイナスになっているやばい!!」という印象を持ってしまいますが、冷静に考えて、GDP発表後の株の動きなどを確認することで、報道後に株式市場が大きく変動すれば、そのニュースは重要性の高いものだと捉え、株式市場の動きが小さい場合は、あまり重要なニュースではないと判断することができます。つまり、ニュースをただ聞くだけではなく、違う視点で見ることができるようになります。
進路選択においても、時間的価値やリスクマネジメントの考え方を考慮することによって、幅広い視野を持ち自分自身の成長や将来のキャリアに繋げることができます。
高校生のうちから資産運用やリスクマネジメントについて学ぶことは、資産運用において重要な複利効果の時間を味方にできること、そして結婚や家の購入、育児などライフイベント及び人生設計を考える上でも重要です。


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