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『くらのかみ』読了

10年以上の間、読みたくても読めなかった本を、先日読み終えました。

なぜ、今まで読めなかったのか?

それは、その作品の存在を知った時にはもう、古本を探す以外に手に入れる方法がなかったからです😵

その作品というのが小野不由美さんの『くらのかみ』。
単行本発売から20年くらい経っている作品で、半ば諦めてましたが、先日、講談社より文庫本で発売されたことを知って、購入しました!

私はそもそも、小野不由美さんの作品が大好きなのですが、期待に違わず面白かったです!
そして、私が好きないろんな作品のことを思い出すような、不思議な作品でもありました😌

ここから、物語のネタバレにならない程度に、他の思い出した作品たちとともに振り返りたいと思います。



①『ペルソナ』1作目(ATLAS制作のゲーム)

物語の冒頭で子どもたちが「四人ゲーム」という遊びをするのですが、それがペルソナ第一作目の冒頭と同じシチュエーションをふと思い出して、物語に対する期待が膨らみました✨️

②綾辻行人『Another』シリーズ

「四人ゲーム」の後から、子どもが1人増えるのですが、それが『Another』の世界観と重なりました。ただ、増えた本人はそれを自覚している点が『Another』とは違ってて、まったく同じ雰囲気ではないのが新鮮で面白かったです✨️

③小野不由美『海からくるもの』

怪現象を調べていくにあたって、『海からくるもの』にも出てきた伝承がここでも出てきて、でも同じ作品ではないから、ここからどういう展開になるのか、ワクワクしました✨️

④江戸川乱歩『少年探偵団』

あ、最初に「好きな作品」と書いたけど、これだけまだ読んだことなかった💦
主人公は子どもで、謎を解いていくのも子どもたちという構成なので、まるで少年探偵団のようだと思いました✨️

あと、最後に書かれてる解説を読んで知ったのですが、この作品は「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」というコンセプトで書かれたものだと知って、まるで宝石箱…
いえ、少年探偵団だからおもちゃ箱のような、いろんなワクワク要素の詰まった作品にホッコリしました😊

この作品、子どもが1人増えるとかホラー要素もほんの少しだけありますけど、メインはミステリーで、ホラー的な怖さはないので、色んな方に読んでみて欲しいなと思った1冊でした😌

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