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税務2級はFP1級より難しい?あなたの疑問にお答えします!


先日、こんな話を聞きました。

「税務2級はFP1級よりも難しいらしい。」


え?

試しにインターネットで検索してみると、
驚くことに他にも同じく税務2級が難しいと
言っているひとがいました。

そして、他に否定する記事もありません。



実際、FP1級と税務2級は
どちらが難しいのでしょうか?

今回は、
FP1級、税務2級の両方に合格している私が、

このうわさにお答えします。



早速ですが
結論は、



『FP1級の方が絶対に難しいです。

『絶対にです。』


当たり前だと思われる方も
いるかもしれませんが、

「なぜそう思ったのか」

また、

「なぜそんなうわさがたったのか」


それぞれの試験内容に触れながら
解説させていただきます。

このnoteは、

「FP1級受験を考えている方」
「税務2級受験を考えている方」

におすすめの内容となっています。


それではみてみましょう。



1.出題範囲の比較


FP1級と税務2級の試験問題は
似ているところがあります。


税務2級の出題範囲は、以下の4つです。

・所得税
・相続税
・贈与税
・法人税



ここから計算問題を中心に、
大問が10問出題されます。

それに対してFP1級の出題範囲は、

・ライフプランニング
・各種保険とリスク
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産運用
・相続・事業承継

となっています。


税務2級の問題は、このうちの

『タックスプランニング』
『相続・事業承継』

一部分と重複しており、
ほぼ同じような内容の問題が出題されます。

しかし、
FP1級の試験範囲は膨大で、
税務二級と重複している部分は
全体の2割程度になります。

つまり、残りの8割程度の範囲分、
FP1級の方が試験範囲が広いことになります。


そのため、
FP1級の難易度が税務二級より
圧倒的に高くなるわけです。


2.出題される問題のレベルの比較


次に、出題される問題の難易度を説明します。

これは私の個人的な感想ですが、


FP1級は、
「制度の細かい仕組み」を問われます。

対して
税務二級は、
「細かい計算」を求められます。


具体例をあげると、

相続税の計算問題の場合、

FP1級の場合は、
『親族が複数いるが相続人が誰になるのか?』
『養子が数人の場合何人が相続するのか?』

など、「そもそも誰が相続するのか」
難解になっている問題が多いです。


それに対して
税務2級の問題は、


受取人の特定は容易ですが、

『受取金額の計算手順』
『控除のタイミング』
『計算の順序』


などの、計算にまつわる部分が
詳しく問われます。

どちらが難しいかは得意不得意によりますが、
FP1級の方が、現実に起こりにくそう
複雑な親族関係が出題されるため、
難問になりやすい印象です。


また、
税務二級の計算手順は、
複数回解いていると
すぐに覚えられるので、

時間をかけて勉強をすれば
苦戦することはありません。


一部の
所得税の問題では、
税務二級の方が復興特別所得税の段階まで
計算を求められます。

FPではそこまで詳細に
計算を求められないため、
確かに税務2級の方が面倒臭い部分も
あります。

3.FP1級と税務2級のダブルライセンス

私は
2/18にFP1級受験した後、同年の
3/3の税務2級を受験しました。

2週間余りの学習期間でしたが、
84点で合格しました。
(本当は100点を狙っていました…)

正直、税務2級のほぼ全てが
FPの出題範囲になるため、
合格することは簡単でした。

十分ではなかった知識も再度詳細に
学習することができたため、

とても理解が深まったと感じています。


税務2級で相当知識がついた
実感があったため、私は友人に、
税務1級レベルと名乗っていましたが、

そのあと税理士試験の参考書に目を通して、
自信を喪失しました。(レベルが違いました…)


まとめ



税務2級がFP1級より難しいことは、
流石にありませんので、
怖がらずに受験してください。

また、FP1級受験後の税務2級試験は
楽に合格できるうえに、
知識の定着とブラッシュアップに
役立ちます!

是非、ダブル受験を目指してください。

以上、ご精読ありがとうございました。

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