ラーメン豚山、ニッチ市場を独占?
なぜなら、自分たちが強みだと思っていることと、お客様に響いているものはズレやすい。狙ってないのに意外な市場で大人気という事例は多々ある。
ラーメン豚山というラーメン屋さんがある。
いわゆる二郎系と言われる、どんぶりに山盛りのラーメンと野菜を載せて提供しているラーメン屋さんだ。
脅威のニッチ「ミニラーメン」
このラーメン豚山のメニューの中に「ミニラーメン」がある。
この麺の量が125グラムで、「濃い味だけど、少しだけ食べたい」という僕の需要にピッタリハマっている。
ちなみに一般的な二郎系のラーメン屋さんは、麺の量が200〜400グラムのため125グラムというのは希少な量である。
実はラーメン豚山もこのメニューのすごさにあまり気づいていないのではないか。なぜなら、たくさん食べたい時もミニラーメンを注文して野菜を多めにするからだ。つまりお腹が空いていても200グラムの小ラーメンにはしない。
要はそんなに麺ばかり食べたくない僕みたいなお客様に、ラーメン豚山はぴったりなメニューを提供できている。
しかし、提供する側から見たらミニラーメンの数量が一定数あるようにしか見えないのではないか。
揺るがないポジション
この「濃いめの味だけど、ボリュームは少なめ」のポジションは、僕みたいなラーメンをあまり食べない人間からすると、ラーメン豚山しか思い浮かばない。
つまり、濃いめ&麺少なめというニッチ市場を独占している。
もしもお客様が、125グラムがあるからという理由で「ラーメンといったらラーメン豚山にしかいかない」としたら、とんでもないニッチを手に入れていることになる。
あなたにもニッチの独占ができる
このように自分で持っているニッチ市場は、自ら気づきにくい。
これをあなたのことに置き換えると、自分では普通と思っているけれど、実は希少性の高い能力だと気づいていないことは多々ある。