見出し画像

一人称小説の結構重要な設定を早々と公開する

 どうも、松田悠士郎です。
 前回までで、私が今後ここで上梓する予定の一人称形式ハートボイルド小説「その男、ジョーカー」の主人公である私立探偵、青天目譲(以下「ジョー」と表記)のパーソナルデータがほぼ出揃いました。今回からはジョーの周辺の設定やキャラクター等を構築します。

 さて、タイトルにある通り、ここでこの作品の根幹に関わる設定を盛大に(?)バラします。

 この「その男、ジョーカー」は、実は私の既発作品の前日譚です。その作品は、

「こぶし探偵ともちん」

 です。
「こぶし探偵ともちん」は、私が小説投稿サイト『カクヨム』にて不定期連載しているハートボイルド小説でして、東京某所に『叶探偵事務所』を構える私立探偵、叶友也(かのう・ともや)を主人公に据えて、様々な依頼を引き受ける中で生じるトラブルや危険に叶が立ち向かう姿を描いています。
 叶は元プロボクサーですが、妹の麻美が突如失踪したのを機にボクサーを辞め、信用できない警察に代わって自ら妹を探し出す為だけに探偵になるのですが、その際にひょんな事からジョーと知り合い、半ば押しかけ気味に弟子入りします。最初は叶を疎んじるジョーですが、叶の妹を思う気持ちの強さと、真っ直ぐな正義感に感銘して行動を共にします。その後、ジョーが居なくなった『JOE探偵事務所』を『叶探偵事務所』に改名して、叶は探偵を続けます。
 ジョーと叶が知り合ったキッカケや、ジョーが居なくなる理由と経緯は、また別の作品として上梓する予定です(どのプラットフォームかは判りませんが)。

 ジョーと叶を繋ぐ設定のひとつに『カレーライス』があります。
 前回公開したジョーのパーソナルデータにある通り、ジョーの好きな食べ物はカレーライスです。また、叶は依頼を引き受けた直後に必ずカレーライスを食べます。これは、叶がジョーと行動を共にしていた時にジョーから影響を受けて続けている習慣なのです。ジョーは好物のカレーライスを、依頼が入った時のささやかなお祝いとして食する事にしていて、付き合わされてカレーを食べていた叶もいつの間にか同じ行動を取る様になったのです。
 叶がジョーから影響を受けた所は他にもありまして、普段もスーツを着る事、コーヒーを必ずブラックで飲む事、日曜日は仕事をしたがらない事、と言った所です。
 もうひとつの共通点として、警察を快く思っていないと言う点がありますが、こちらはそれぞれの動機が異なります。ジョーは元警察官ですが、辞職に至った経緯が絡んで警察への不信感が募ったのに対して、叶は妹の捜索を担当していた石橋大介刑事が捜索を途中で投げ出して所轄署から本庁捜査一課へ異動した事から警察そのものを信用しなくなりました。

 後は、ジョーの愛車バンデン・プラ プリンセス1300を叶が受け継いでいる事もあります。余談ですが、叶は当初運転免許を取得しておらず、ジョーの指示で教習所に通って取得しました。

 と言う訳で、「その男、ジョーカー」と「こぶし探偵ともちん」の共通点について列挙致しました。ただ、今回は主人公周りのみですが、他にも両作品の共通点はあります。その辺りも含めて、ご興味があれば拙作「こぶし探偵ともちん」をお読み頂けたら有り難いです。リンクの貼り方が判らないので「カクヨム」のサイトで検索して頂ければ幸いです。次回以降も、ジョーの周辺について書いて行く所存です。

《続く》

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?