AO入試〔総合型選抜〕対策専門塾の料金の相場について

こんにちは、井出進学塾です。
今回は、表記のテーマについて扱います。
(※けっこう迷っています。こんな記事出さない方がいい、という声が聞かれたら消すかもしれません。)

調査のきっかけ

先日、このようなツイートがツイッター上でバズっているのを、みかけました。要旨をとると・・・

「AO入試対策塾の料金が、ひどすぎる。自分で小論文のマニュアルを書くぞ。」というものです。匿名のアカウントですが、どこかの公立高校の先生らしいです。

ツイートの続きですが、あくまで私が感じた内容ですが、
「わざわざそういうところに通わなくても、小論文についての知識も、もっと共有されるべきだ。優秀なコンテンツを、SNS上で無料で発信している人もいくらでもいる。」・・・というものでした。

賛同する声が多く、特に個人で塾を営まれている方のコメントがめだちました。(私も、とうぜんしました。)

少なくとも、これは高校生の受験に関する話です。

こと、AO入試に関しては、特別にお金を払った人が有利になる、という傾向が「不健全」といえるレベルまで、高まりつつあると思います。

小論文のみならず、面接、あるいは志望理由書の記述などの対策に、受験生のみなさまが、最低限の情報にアクセスできる環境は必要だと思いますし、私も協力していきたいところであります。

その動きに社会的の理解と応援があれば、そんなにいいことはありません。

そこで、今回の記事では、その前提として・・・

最初の問題提起にあった、AO入試対策の専門塾の料金の実態はどのようなものか?・・・みなさんと共有していきたいと考えます。

これは、あくまで受験生のみなさんに最低限の情報にアクセスする機会を・・・という問題提起のいったんであり、けっして、これらの塾の批判が目的ではないことを、先に強く主張しておきます。

調査の方法

ネットで40分程度、調べただけです(調べた、というか、以前からこの問題は重視していたので、確認した程度です)。わざわざ問い合わせなどしておりません。

ですから、調査とか分析というのは、おこがましいことでしょう。

そういう世界もあるんだ・・・という程度の認識で、ご覧ください。

都心部(東京)に限定して調べましたが、このような(料金相場の)塾があるのは、主として都心部だけです。

また、料金をすべて公開しているところは少数です。
その意味でいうと、料金を公開しているところは力のあるところなので、平均という意味での相場は、以下に紹介するものより少し低めになるかもしれません。

大まかな料金相場

〔入会金〕
2万5千円~5万円、が相場といえるでしょう。
もちろん、入会金がというところもありましたし、10万円というところもありました。

都心部ということを考慮しても、一般の塾より少し高めでしょう。

ただし、これについては、個別指導が主であること、また指導内容の専門性から、こんなものでしょう。受験先の分析だけでなく、その生徒さんの分析も必要になります。通常教科(5教科)だけの指導にくらべ、初期段階の労力が多いです。

〔基本授業料〕
1コマ(50分)で1万5千円~3万円、が相場です。

高いと思いますよ。(私の塾も個別指導塾ですが、もっとも高くて1時間3000円です。地方ですけどね…)

ただし、これも授業内容の専門性からすれば、こんなものでしょう。
その料金で受講するかどうかは、各家庭が決めることで、批判するようなことではありません。

〔その他〕

「活動報告書」や「自己推薦書」などの書類作成サポートが、8万円~12万円程度、

「面接」指導が6万円~16万円程度。
面接のようすを録画して、それを指導に使うというのが印象的です。

あと、メインになるのは「志望理由書」です。
ある特定の大学に向けてのパックになっているものがおおく、15万円~50万円程度、といったところです。

まとめ

くり返しますが、この記事の目的は、これらの塾を批判することではないです。また、これらの塾を利用するご家庭を批判や否定する気も毛頭ないことをご理解ください。利用すべき状況なら、利用すればよいです。

以前のブログ記事にも書きましたが、AO入試は就職試験のようなもので、就職試験対策の塾などは、同じような料金体系です。
また知り合いに、企業相手の人材育成を営んでいる会社に勤めている人がいるのですが、その人に聞いても、1コマあたりの料金など、こんなものだそうです。

ただし、これは高校生の受験の話です。

この手の塾に通われることを否定はしません・・・
しかし、仮にでも、このような塾に通わない限り合格は難しい、という状況になってしまったら、そんなに、困ったことはありません。それをふまえての、呼びかけです。

学校の先生に対しては、期待できない、ということではなく、これ以上、負担をかけるべきではない、という考えです。

もちろん、その学校に、小論文指導や志望理由書作成の指導に長けている先生がいらっしゃれば、それにこしたことはありません。(国語の先生にふられることが多いでしょうが、それは完全に、まちがっていますね。むしろ他の教科に、こういうことが得意な先生がいても、おかしくありません。)

そういう先生が学校にいない場合も多いですし、それは、しかたないことなので、前述のようなツイートがバズったと考えます。

「小論文」や「志望理由書作成」には、やはり特別な知識や技術が必要です(くり返しますが、それは「国語」の先生の責任ではありません。)

自己分析をして「志望理由書」を作成することは価値あることですし、「小論文」、「面接」で論を組み立てたり、それを相手に伝える能力を磨くこと自体は、とてもよいことです。

この種の塾に通わなくても、受験生がこの「特別な知識や技術」を得るための情報にアクセスしやすくする環境を、つくっていきましょう。

お願い

「志望理由書の作成」「面接」「小論文」対策について、以前NHK教育の「テストの花道」という番組で、有意義な情報発信が行われていました。

「テストの花道」は、今では放送されていませんが、このような情報発信のハブを、(テレビほどの影響力はないでしょうが)SNS上にもいくつかつくっていくことが、1つの道と考えます。

そこで、ここまで、お読みくださったみなさんに、2つお願いがあります。

⑴ よいブログ記事、動画などありましたら、おしえてください。

「志望理由書の作成」「面接」「小論文」対策について、よいものをみかけましたら、こちらのコメント欄などでおしえてください。

note記事でしたら、そのままマガジンに追加し、その他の媒体のものでしたら、それらをまとめて紹介する記事を作成します。私自身も、記事を追加していくつもりです。

紹介して頂いたものの採用・不採用は、私の個人的判断によるものとお許しください。私のところでの方針としては、「わかりやすく、実践しやすいもの。」を中心に集めていこうと思っています。

⑵ 他にもできる方がいらっしゃたら、やって下さい

今回の私のこの主張は、大事なことだと思います。
でも、私では、明らかに役不足です。

同じようなことに、問題意識を持たれている方も多いと思います。
そういう方がいらっしゃいましたら、ぜひ私の代わりにこのようなことをやって下さい。(私も、ほそぼそはつづけます。)

この問題に対し、いくつかのハブが出てきてくれることが理想ですし、私など、まったく目立たなく終わっていいです。

以上です。ありがとうございました。

執筆:井出進学塾(富士宮教材開発) 代表 井出真歩



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