新年とともに第6期になりました
2022年を迎え、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
まるっとインクルーシブ病院の実装プロジェクトは、3カ月ごとに1クールとしているので、2022年1月1日から【第6期】へ突入しました。
2020年10月1日からはじめたので、昨年2021年12月31日をもって1年3か月が経過したことになります。各期の最終日には、毎回「報告会」として振り返りを行っています。第5期の報告会も大晦日に行いました。
第5期は、このnoteでの紹介したように 第4期に作った実装支援ツールを使ったモニター企画を始めたことが、主とした取り組みになりました。
モニター5名に加えて、プロジェクトメンバーのうち医療機関で働く人たちが、
ツールを使って個人レベルの取り組みを始めたり、
同僚と話すきっかけにしたり、勉強会の資料に使ったり、
事前の知識や認識を尋ねる事前アンケートをきっかけにしたり、
とそれぞれのセッティングで取り組みやすいことから始めてくれています。
誰もが安心して過ごせる医療機関の実装プロジェクトとして始めた本取り組みについて、当初から考えていたのは、下に示すようなイメージです。
LGBTQsフレンドリーな医療機関にしたいと思い知識をえた医療者や、アクセスに困難を抱える人たちの困難さをなくしたいと課題と考えている医療者たちがいます。少なくとも私の周りには各地にそのような医療者がいます。
ただ「(職場に)一人じゃなかなか難しい…。」と感じることがあります。
それには色んな要因がありますが、知識から行動へ移す難しさや行動へ移しても良いのか分からない、個人レベルでは対応できないこともある、ということなどがあります。
それならば、悩める医療者たちとともに、地域で知識を持っていたり、実際に困難を抱くことが多いひとたちも含めて対話をしながら、個人レベルから具体的な行動へ移すための後押しをしていくことができないかと、考えました。
コロナ禍ではじめたこともあり、オンライングループとして設定して、
その中で、①知識を得ること、②現場で使えるものづくりをしています。
「①知識を得ること」の中には、単純な言葉の定義や調査・報告などを知ることに加えて、お互いの持つ経験や思考などを知ることも意識しています。
「②ものづくり」として行った一つの成果が、【実装支援ツール】と呼んでいるものになります。
参加者に関しては、オンライングループとしたことで、日本各地また少ないものの日本以外にもメンバーがいます。
医療者・非医療者が混ざることで、医療現場で慣習的に行われていることへの気づきも得られています。
性的指向や性自認も多様な方たちが関わっていることで、より本質に近づく対話ができていると感じられます。
そんなオンライングループでの学びや作成物を活かして、医療者が「それならできるかも」という段階に入ってきたのが、第5期だったのだと感じています。
プロジェクトのイメージとしては、ここから医療機関で個人レベルから具体的な取り組みが始まり、その医療機関の中での取り組みにつながっていく、さらには医療機関が変わることで地域にも伝わり広がっていく、そんなことを考えています。
第6期では、実装支援ツールのモニター企画での取り組むや実装の難しさもコツなどもみんなで共有しながら、ツールの改善や提供の仕方の検討を進めていく予定です。
またその他の取り組みも引き続き、行なっていきます。
1年と少しが経過して形になってきたものを活かしながら、改善していく、そんな時期になると考えています。
まずは医療機関で働く誰もが安心して働けるように。
忙しい医療現場でも、困難を抱える人が少なくなるように。
医療機関にかかる必要のある人がハードルなく受診できるように。
ゆっくりかもしれませんが、歩みを止めずに、取り組むことで推進したいと思います。
もっと加速するための仲間も募集しています。
興味のある方は、ぜひお声掛けください。
2022年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
フォローしてくだされば、励みになります。 khj
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