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また色々映画を観ました #居石信吾の映画実況雑記

 緊急事態宣言による外出自粛の流れで、自宅で映画を観る人も増えているのではないでしょうか。
 そんな世間の流れとは特に関係無しに最近観た映画の感想雑記です。

注意!

以下の文章にはネタバレが含まれます。
そして記憶を頼りに書いているので正確さに欠けます。

カンフーハッスル

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 今回は人に勧められて観た映画が多いのですが、これがその一です。斧頭会というマフィアに入りたいが為、何をやってもダメな主人公コンビがちょっかいをかけたボロアパート。そこには野良のカンフーの達人三人が潜んでいて……。
 楽器で衝撃波を飛ばす殺し屋もかっこよかったのですが、ラスボスが見た目ただのハゲ親父なのが良いですね。クソ強いだけでなく汚い手も使う所が気に入りました。
 ニンジャスレイヤーで頻繁に出てくる首回転死を視覚的に完全に理解できたのが嬉しかった。アクションも滅茶苦茶キマっていて観ていて気持ちいい。やはり勁力は全てを解決する。しかし楊過と小龍女があんなんで怒られないのだろうか……?
 色々中国語看板が映っていて目に楽しいのですが、一番記憶に焼き付いたのは「合成白米」でした。都市伝説的な例のプラスチック白米ですかね……?

コンスタンティン

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 勧められた映画その二。キアヌ・リーブスが悪魔をぶっ殺す映画。
 悪魔が居る地獄に行く為には一回死ぬ必要があるとか中々尖った設定である。しかも割と誰でも行けるようだ。地獄にも聖書あるのが斬新だった。誰が書いたのか。
 聖なるショットガンの見た目が完全に説得力があるのだが、DIYで出来るものなのかそれ? ケイオスヘキサシリーズに出てきそう。
 最後某イケオジ悪魔の力によりキアヌの肺病が治るシーン見て保健の教科書に載ってた「タバコを吸っていた人の肺」の写真を思い出すなどした。

沈黙/サイレンス

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 勧められた映画その三。重く苦しい、江戸時代のキリスト教迫害と、棄教した師の安否を確かめに命がけで遥々やって来た宣教師の物語。「コロブ」という単語がトラウマになる。
 キリスト教排斥を推し進める幕府側の物言いも一方的ではなく、「平和を説く宗教ならもう間に合ってる。落地成根とは言うが腐った沼には芽は生えない」と何度も説得しようとするんですよね。また貴重な隠れ切支丹達も偶像崇拝や間違った聖書の解釈等で本当に導くべき存在なのかとロドリゴに達も疑問に思う。そしてキチジローという、何度も裏切るユダのような奴の存在。「告解させてくれ」はもう聞き飽きたよ! と見ているこっちも言いたくなる。
 殉教のロマンチシズムを剥ぎ取られた時、そして信仰と信徒の命を天秤に掛けられた時に主人公のロドリゴ神父が選んだ道。

自分の命を得ようとする者は、それを失い、わたしのために命を失う者は、 かえってそれを得るのである。 (『マタイ伝』10:39)

 しかし、弱き者にこそ寄り添ったキリストならば、やはりロドリゴに語りかけたような事を言うのではなかろうか? 苦痛から逃れるために都合の良い幻聴を生み出したのではなく、あれは真の内なる神の言葉だったと思いたい。

インセプション

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 沈黙があまりにも重かったのでスカッとするやつを、ということで観た映画。夢の中に入って情報を盗み出すのが仕事のディカプリオが全く逆の「植え付け〈インセプション〉」を試みる映画。スタイリッシュだし爆発するし建物は崩壊するしカーチェイスもやる。
 一度植え付けられたアイデアは強固に根を張り蝕んでいく。SCPの情報災害とかミーム感染みたいな感じ。夢に入り込むための機械とか人を自在に眠らせたり起こしたり出来る薬とか夢の深層に行くほど時間の流れが遅くなる理由とか、特に説明はされない。作中では夢は無意識と繋がっているとされていたが、つまり人の意識は奥底の方ではほぼ停止しているということなのか?
 夢を三層に分けてそれぞれの階層が一つ上の階層の影響を受ける、というのはビジュアル的にもインパクトがあった。グルングルン回る無重力ホテル好き。
 インセプションの対象にされた渡辺謙のライバル会社の御曹司は夢の中のシナリオでは父親と和解できたけど、現実の父親には普通に失望されてたと思うとちょっと悲しい……。
 夢というテーマを扱ってるのでああいうオチにしたくなるのも分かるが普通にそこは現実の出来事で確定させていいと思いました。

ガタカ

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 遺伝子改造によって産まれた超優秀なデザイナーズチャイルドが優遇され、自然分娩により産まれた子供が差別を受ける社会。「不適格」な遺伝子の主人公はエリートだけがなれる宇宙飛行士の夢を叶えるために、交通事故で全てを失った超エリート(ジュード・ロウ)に成り代わり、努力だけでサクセスを目指す。周り全員【超絶成長】とか【超絶知識】でチートしてる中、【基本設定】だけでクリアを目指すお話だ。
 整形したらバレるとか言ってるのに骨延長手術はやるのか……ってなりました。成り代わる方法は基本的に検査を騙すやり方なので大量に尿検査のためのおしっこが映る。
 途中殺人事件の被疑者にされてしまってさあどうする、ってのが話のポイントなのだが、真犯人の動機は理解出来るけど殺人起きたら普通に計画中止になる可能性が高いんじゃねえかなあ。
 最初はいやなやつだったジュード・ロウ(まあ塩対応したくなる気持ちは分かるが)とだんだん真の友情が生まれ、最後には全てを託したシーンは胸を打った。
 あと気になったのは宇宙飛行士って健康検査のために宇宙に行ってからも何度も血液とか尿を調べられると思うんだけどどうするんだろうか。ジュード・ロウのおしっこ、持ち込めたのだろうか……。

ラ・ラ・ランド

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 夢を追う男女の葛藤とすれ違いと栄光を描いた映画。小さな勇気と大きな愛のお話だ。
 OP、高速道路の渋滞の中突然始まる歌とダンスでまず一発で引き込まれる。重要なシーンは大体歌と踊りで進むのでテンポよく見られた。
 金がなければ夢は追えないが、金を稼ごうとすると夢は遠のく……。いつの時代にも、誰にでもついてまわる永遠のテーマというやつだ。
 蜜月な二人を引き裂いたのも夢なら、結びつけたのもまた、夢……。お互いの才能に惚れ込んでいるからこそのすれ違い……。そしてあのラスト。恋人という関係以上に、二人は「同志」だったのだなあ。


以上です

 じわじわと観た映画が増えてきて、ようやく「同じ監督の映画を観てみようか」とか「同じ主演繋がりで次を観よう」とかそういう愉しみ方が出来るようになってきました。まあまだ人からのオススメに頼ったりもしますが。随時オススメ映画は受け付けているので気軽にTwitterにリプでも下さい。
 それでは。

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