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ついに開講! にいがたヘルスケアアカデミー:松本晴樹先生の初回講義レビュー

2021年4月15日、「にいがたヘルスケアアカデミー」がついに開講しました!新潟のヘルスケアをより良くしたい、という熱い志を持った県内外の方々が、新潟の現地およびオンラインの会場に集結しました。

この記事では、「アカデミー第1回講義」の様子を簡単にお伝えしていきます。当アカデミーに興味のある方、新潟のヘルスケアを良くしたいという思いをお持ちの方、医療課題に対してアクションを起こしていきたいと思っている方は必見です!

にいがたヘルスケアアカデミーとは?
新潟のヘルスケアに課題意識を持つ学生・社会人向けの人材育成コース。全国に先駆けて少子高齢化が進み、医師不足にも直面する新潟で真のヘルスケア地域課題を自ら見つけ、解決できる力を育てる人材育成型コミュニティの形成を目指します。

当プログラムは、下記の3つのステップ(コース)で進んでいきます。
課題追求コース(4〜6月)
ヘルスケアビジネスコース(7〜9月)
ヘルスケアICTソリューション開発コース(10〜12月)

アカデミーの詳細は、こちらの記事をご覧ください。


第1弾  『課題追求コース』 全体スケジュール

4月から始まる課題追求コースは、下記スケジュールで進んでいきます。

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第1回となる4月15日は、新潟県福祉保健部長の松本晴樹氏を講師にお招きし、「地域医療課題を肉薄するために 〜医療再編時代に本当に解決すべき課題とは〜」というテーマでお話いただきました。

講演 『地域医療課題を肉薄するために』  松本晴樹氏

■ 松本晴樹氏 / 新潟県福祉保健部長
2006年千葉大学卒業後、宮城県石巻赤十字病院での初期研修終了。湘南鎌倉総合病院救急総合診療科の後期研修(1年)を経て厚生労働省に入省。母子保健、診療報酬などの担当を経て、2016年よりハーバード公衆衛生大学院/医療政策專攻に留学。帰国後、2018年より厚生労働省 医政局 地域医療計画課にて、COVID-19対策にも従事し、2020年より現職。

はじめに
私はこれまで、厚労省でたくさんの課題に取り組んできましたが、たくさんの大きな壁にぶち当たったり、いろんな人に迷惑かけたり、なかなか上手くいかなかった経験もしたりしました。しかし、挑戦を続けていくうちに少しずつ解決につながった経験もあります。本日は、いろんな失敗談も含めて、課題解決に必要ないろはをお話させていただきたいと思います。

課題解決に大切な信念

課題解決力を鍛えてくれたのは、ロジカルシンキングでした。
しかし、そのスキルを有しているだけではダメで、スキルの上に行動(チャレンジ)があって、さらにフィードバックをもらうことが大切でした。「このサイクルをいかに回すかを考える」というのが、私の信念としてあります。

このアカデミーでは、ぜひ「考え抜く」ことにチャレンジしてほしいと思います。そしてそれを誰かに(コミュニティ内で)ぶつける。考えっぱなしではなく、誰かからフィードバックをうける。そうすることで、どんどんと考えを突き詰めることができ、課題への肉薄ができるようになると思います。

何かアクションを起こそうとした時、最初から賛成してくれる人はいません。イノベーションを起こそうとすると、嫌な思いをたくさんする可能性もあります。

しかし、そこでめげない「技術」があります。それを、皆さんには習得してもらいたいと思います。

考え抜くとは?

考え抜くとは、僕は「姿勢」であると考えます。

少しだけ考えて、ありふれた答えに出会って、そこで満足しないでほしいんです。その先に、自分しか考えていない世界があるから。だから、思考停止して欲しくないです。自分たちでは見えない世界も、思考停止することなく考え抜くことができれば、2〜3ヶ月で見えるようになります。”まだいける” という感覚を知ってほしいです。

その時に大事なのは、熱量です。

杉村太郎さんの『アツイ コトバ』という本の中に、「超アツイ=超クール」という言葉があります。考え抜くには、熱さが必要です。新潟のヘルスケア課題を考えていく中で、姿勢としてどんなものを持っていただきたいかというと「こだわり」です。何かやりたいと思った時、僕は、こだわりを持ったら勝ち進んでいけると思いますます。考え抜くことをやめる人は圧倒的に多いです。だから、考え抜いたら勝つことができます。

考え抜くには

聞いた情報、誰かのアイデア、アドバイス、自分で思いついたアイデア、自分がやっていること等に対し、

・「本当にそれでいいのか?
・「他にないのか?

この2点をとことん考え抜きクイックに問い続けていくことが大切だと思っています。また、

考える前に行動せよ、行動しながらもっと考えよ

ということも大切です。そこで、「会いに行く」ことはおすすめです。いろんな人に会いにいくと、動くと、どんどんとアイデアが出てきます。遠くても、今はオンラインだってあります。

アクションすると世界が変わる

動けば動くだけエネルギーが湧いてきて、補充されます。そして、動くごとで世界が変わります。今はノーアイデアでも、動いたら何かが必ず湧いてきて、見えるはずです。

” 最初の一歩は、何も考えず、足をだそう。
動くことで勇気を蓄え、そして、動きながら考えよう。”

新潟には課題があります。この課題は、解決できたら日本中で応用できます。課題解決スキルはこのアカデミーで学ぶことができ、さらにアウトプットする場も用意されています。

みんなで新潟からヘルスケアを盛り上げていきましょう。


松本氏の推薦図書 
< がむしゃらに動くことを助けるもの >

※ 図書は、左から順に「読みやすさ」「導入のしやすさ」で並んでいます。

■ フレームワーク

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■ 考えて実行する際

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■ ドメイン知識

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運営からキックオフのご挨拶

■ 株式会社BSNアイネット 代表  南雲俊介氏
多くの方々からご応募いただき、本当にありがとうございました。予想をはるかに超える申し込みがあったということで、地域の医療課題に対する関心の高さや危機感をお持ちの方がたくさんいることを改めて感じました。

弊社は、昨年10月に新潟県の「アフターコロナを見据えたイノベーション創出事業」に対し、新潟県の医療課題に対してICTを入れてヘルスケア課題を解決していく、という提案を行い採択されました。その中の取り組みの一つが、ヘルスケアICT人材を育成する構想です。

本年度3期開催予定ですが、第1期となる今回は医療従事者だけではなく様々な方にご参加いただいています。アカデミーは、多くの著名な講師をお招きし進めていきます。新潟の地域ヘルスケアに熱い思いをお持ちの皆様が、ともに手を取り合って、より良い未来を作っていく。弊社も一緒に走らせていただきたいと思います。これからも一緒に取り組んでいきましょう、どうぞよろしくお願いします。
■ハイズ株式会社 代表  裵英洙氏
ヘルスケアアカデミーは、これからの新潟のヘルスケアを担っていく人材を育成していく、という非常に大きなミッションを有しています。
わたしの視点から見た、にいがたヘルスケアアカデミーの3つの特徴は、

1) 多様性
 
多様な方々が集まることにより、様々な考え方や視点が溶け合って、新たな気づきを生み出していく。これはイノベーションを起こします。

2) 結果にコミット
 
夢物語で決して終わらせないで下さい。ヘルスケアを盛り上げるためのロマンチストはいりません、リアリストが必要です。当然結果の大きさは色々あると思いますが、とにかく何か結果にこだわって下さい。

3) 原点

 ここからスタートであり、何かあればこのアカデミーを思い出し、ここに戻ってきていただきたい。そういった原点になったら、嬉しいです。

にいがたヘルスケアアカデミーを盛り上げるのは、みなさま一人一人です。皆さんが力を合わせたら、新潟県の輝かしいヘルスケアの未来を創っていけると思っています。


次回アカデミー

次回のアカデミーは、4月24日(土)17:30 からオンラインにて開催します。
テーマは『ロジカルシンキング』。講師は、ハイズ株式会社代表取締役 裵英洙氏です。

次回もお楽しみに!

にいがたヘルスケアアカデミー
受講生:新潟のヘルスケアをより良くしたい!と考えている県内外の方々
主催:ヘルスケアICT立県実現プロジェクト
運営:株式会社BSNアイネット・ハイズ株式会社
後援:新潟県
Twitter:アカデミーの活動や関連情報、新潟のヘルスケア情報や潜在的な課題などを発信しています。

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