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「冴え返る」という季語について


こんにちは。ictmと申します。

「冴え返る」は私にとっては、言い表すことが難しい気温の感じ方を
伝えやすくアシストしてくれる季語です。

今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版春』
角川学芸出版、2018年
20頁以下21頁に載っている
「冴え返る」という季語と俳句を紹介いたします。

「立春を過ぎ暖かくなりかけたころに寒さが戻ることをいう。」

次に「冴え返る」という
季語が使われている俳句を紹介いたします。

「冴え返るとは取り落とす物の音」

石田勝彦が作った句です。

この句について私の推測を書きます。

作者が、冴え返るという季語を視覚的、聴覚的に伝えるならば
こういった伝え方ができるのではないかと提案するために、
作ったのではないかと思いました。

最後に私が、「冴え返る」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「冴え返る行き先ボタンを押す指よ」

この句は、エレベーターの行き先ボタンを押す時に
空調設備でボタンが冷たく感じることがあることと
過去の忘れたいことを思い出してしまうことを思い出して作りました。

今後は、私にとって少しマイナスに感じることでも
俳句にするとその言葉が持っているものが魅力になると思うので、
そのようなことも意識して俳句を作っていきたいです。