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霜について

こんにちは。ictmと申します。
私は、ニュース番組で、冬の季語である霜の様子を見る事が好きです。
理由は、日本全国から厳選された
美しい情景が放送されるからです。

今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版冬』
角川学芸出版、2018年
45頁以下46頁に載っている「霜」という季語について
紹介いたします。

「空気中の水蒸気がそのまま凍り、屋外の建造物や
地表などに付着する結晶。
気温が低くよく晴れた日に多い。
夜が明けると一面に白く輝き、日が高くなるにつれ、
溶けて雫となる。
霜の花は降りた霜の美しさを花にたとえたもの。
霜の声は心耳でとらえた霜夜の気配。
青女は、霜・雪を降らすという女神で、転じて異名となった。」

次に「霜」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。

「夜すがらや竹凍らする今朝の霜」

松尾芭蕉が作った句です。

今から句に対する私の推測を書きます。
全体として作者は、一晩中の寒さと
翌朝見た光景を描いているのではないかと考えます。
根拠は、語順です。
私は、夜すがら(一晩中という意味)の後の「や」が夜であることを

強調し、昨夜の体感へと場面を動かす大きな役割を

果たしていると思います。
「竹凍らする」のフレーズでは、比喩を使って

寒さの程度を視覚的に
伝えたいという作者の意図を推察しました。
そして時間の経過を強調する目的で今朝と書き、
最後を季語である霜が目立つ構成にしたのだと思います。

最後に私が、「霜」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「あんぱんのキャンピングカー降りる霜」
この句は、あったら楽しいと考える
世界を句にしました。

これからも季語が持つ意味を理解し、
その上でオリジナリティのある句を作りたいです。