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朝寝について

こんにちは。ictmと申します。
私は、春の季語である朝寝を知った時、
この感覚が季語になっているんだと驚きました。
今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版春』
角川学芸出版、2018年
88頁以下89頁に載っている
「朝寝」という季語について紹介いたします。

「春の朝は、心地よさからつい寝過ごしてしまう。
その眠たさが心地よく、寝床を離れがたい。」

次に「朝寝」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。

「美しき眉をひそめて朝寝かな」

高浜虚子が作った句です。

続いて句について私の推測を書きます。
この句は、中に出てくる女性を妻と考えるか彼女と考えるかによって、

見える景色ががらりと変わってくる句なのではないかと思います。

この句は、詠嘆○○なのだなあと感動を表し、

柔らかな余韻を残す事ができる表現で終わっています。
そのことから作者の近くで事が起きている、もしくは過去に起きたといえると思うのです。
眉間にしわを寄せて朝寝をしているなあと詠嘆の表現が使われていることから、私は作者の近くにいた女性を彼女より深まった関係の妻だと考えます。

また、ひそめるという漢字表記は二種類あるのですがもしもこの句の“ひそめる”が漢字表記で潜めるなら、

眉という単語を選んだ意味が薄くなるので作者が表現したかったのは、

眉間にしわが寄るという意味の顰めるではないかと感じます。

最後に私が、「朝寝」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「右側に腰をひねりて朝寝かな」

私は、同じ態勢で長い間いると疲れてしまうので
腰をひねりながら朝寝をしているという実体験を句にしたものです。

描写力をあげられるように、

文章を声に出して読んで知識をつけていきたいです。