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青蜜柑について

こんにちは。ictmと申します。
私は、秋の季語である青蜜柑を
テレビでしか見たことがありません。
しかしフォルムが可愛らしいとの
印象を持っています。

今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版秋』
角川学芸出版、2018年
160頁以下160頁に載っている「青蜜柑」という季語について
紹介いたします。

「まだ熟していない蜜柑で皮は濃い緑色。
十月ごろになるとわずかに色づいた露地栽培
早生種が出回る。
蜜柑本来の甘さは乏しいが、
味よりも季節の先取りを楽しむ。」

次に「青蜜柑」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。

「船はまだ木組みのままや青蜜柑」
友岡子郷が作った句です。

今から句に対する私の推測を書きます。
全体として作者は、目の前にある未完成の船と
少し離れている木になっている青蜜柑に
共通した未熟さを感じ、
描いたのではないかと思います。
私は、句中の「船はまだ木組みのままや」
というフレーズは、
作者が見た光景の描写や、
作者自身の実感を
表現する役割を果たしていると感じました。

最後に私が、「青蜜柑」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「青蜜柑上手く巻けない玉子焼き」

この句は、玉子焼きを上手く巻く事が出来ない未熟さと
青蜜柑の熟していない点を
思い浮かべて作ったものです。

取捨選択が上手くできるようになりたいと
思います。