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小学校家庭科と中学校家庭科の壁


こんにちは。ぐうぽんです。

私は小学校で家庭科講師をしていますが、勤務校には学区内の中学校で家庭科講師をしている先生がいます。
(詳しくは講師と支援員その を参照)

先日、中学校では期末テストが始まる話になり、教科書を見せて貰う機会がありました。


途端に理論づくめになる中学校家庭科

小学校家庭科は基本中の基本を学ぶので、手ぬい、ミシン、掃除など普段から家庭で行なっていることを中心に学習します。

そのため指導もしやすく、即生活に活かせる点も小学校家庭科の良いところだと感じます。

しかし中学校の内容を聞くと、5大栄養素が体内のどんなところに働いて、その成分がなんたら…

理科の生物を思わせるような内容に、

(こんなの、やってたっけ?)
(これを生活に反映させるのは至難の業だな)

実習系は小学校で学んだ基礎を使って、より難しい製作をしていました。
(そういや自分もスカート作らされた…)


テストも小学校の場合、選択式が多いのに対し中学校は記述式とこれまたレベルが上がるので、しっかり記憶しておかないといけない。

加えて技術科との連携もあるので、中学校は色々大変だと感じました。


中学校家庭科の理解を促すICT活用とは


確かに中学校の学習を振り返ると、ほとんど覚えるものばかりでした。

主要5科目に加え家庭科も記憶主体だなぁと感じた自分が考えたのは、もちろんICT。

先生曰く、

「点数の幅が大きすぎる。できる子はできるが、できない子はできない」

「理論主体だから理解に苦しむ子が多い」

教科書を見せてもらうと、本当に専門的で理論的。
というかいかにもこれ気合いで覚えなさいよーと言いたげな内容でした。

これじゃ覚えるのが得意な子は良いとしても、私みたいに何かと結びつけないと覚えられない子はキツイかも。


話を終えて、考えました。

もし自分がやるとしたら、PPTで説明文と生活の中に見られる特徴を図や写真で繋がせて理解を促す

そう思いましたが、これは手間がかかります。

なんとかできないかなぁ…

支援員時代の血がうずきます。

PPTは時間と技術があればできますが、先生に端末が貸与されていないので、それは難しい。
自分が支援員だったら、速攻行動していましたが、そんな立場じゃないのでアウト。

かといってじゃあ頑張って覚えて!と言うのも可哀想。

ならば

Kahoot!の出番でしょ!

そう思い、調べてみると結構ありました。

期末試験対策とか、単元ごとにまとまった問題が転がっていたので、これなら使えそうと思いました。

先生は時々小テストを実施されているそうなので、Kahoot!も使えますよ!と提案しておきました。


家庭科も小学校のみならず中学高校と進む教科なので、その場で終了とせず次の段階への接続を考える必要があると思います。

その一助としてICTが活かせたら、記憶に頼らない深い学びもできるのではないでしょうか。

一番良いのは自分で教材を作る事ですが、デジタル教科書やクイズ等利用できるものは利用すしたり、情報交換等で教員同士が認識を共有したりして、児童の上級学校でのつまづきを減らせるよう2学期も連携してみたいと思います。


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