マガジンのカバー画像

Architecture

49
ものづくりのなかで
運営しているクリエイター

#村野藤吾

村野藤吾と長谷川堯_その交友と対話の軌跡 / 京都工芸繊維大学美術工芸資料館

Togo Murano and Takashi Hasegawa_Traces of Their Frendship and Dialogue / Museum and Archives, Kyoto Institure of Technology March 22. 2023(Wed) ~ June 10. 2023(Sat)  第15回村野藤吾建築設計図展「村野藤吾によるリノベーションの作法」が京都府に緊急事態宣言が発令されたことにより、会期途中の2021年4月26日に

再生

カトリック宝塚教会  一生に一度は行きたい日本の名建築 建築写真家 田岡信樹

 建築家 村野藤吾氏 設計の宝塚市内に残る築55年経つ「教会建築」。阪急今津線に沿う教会は、そのかたちから「白くじら」と呼ばれたり、「なめくじ教会」として存在感が在り続けています。  阪神淡路大震災後、大きな地震に耐えられない建物として惜しまれつつ取り壊されていく名建築が数々あります。時の流れとともに新しい技術のもとに建替えられる建築は、せめて100年以上は使い続けたいものです。  なにわの摩天楼「あべのハルカス(マリオット都ホテル)」には以前、村野藤吾氏の「都ホテル」が建っていました。同じく村野藤吾氏の「大阪新歌舞伎座」は、「ホテルロイヤルクラッシク」と同居する高層ホテルに建て替わりました。 <カトリック宝塚教> 建築家:村野藤吾/建築時期:1965年 住所:兵庫県宝塚市南口1丁目7-7 The architecture in Japan worth visiting once in your lifetime.   <Takarazuka Catholic Church> Architect:Togo Murano/Completion:2013 Address:1-7-7 Minamiguchi, Takarazuka city, Hyogo 建築写真家田岡信樹が、 日本全国を巡り今行ってみたい建築を撮影しています。 Japan Architecture Produce Association provides the photos taken by Nobuki Taoka, an outstanding architectural photographer. =====関連リンク(Related Links)===== 一般社団法人 日本建築プロデュース協会 (Japan Architecture Produce Association) Facebook https://www.facebook.com/famousarchit... 建築写真家 田岡信樹 (Architectural Photographer/Nobuki Taoka ) https://kenchiku.photo

豊島美術館 Teshima Art Museum

[豊島美術館 | 香川県 / Teshima Art Museum : 第25回村野藤吾賞 | PDF ]  アーティスト・内藤礼氏と建築家・西沢立衛氏のコラボ  豊島美術館のコン クリート打設は、前例のない方法で行わ れた。3次元曲面の屋根を継ぎ目なく、安価に打設するため、盛り土を型枠にした。  施工時には、盛り土型枠を傷つけな いように慎重な作業が求められた。 アーティスト内藤礼氏との協働によりつくれられた。周囲の等高線と呼応するような自由曲線で構成されたコンクリートシ

Umeda Object 梅田換気塔

[ Umeda Objets : 梅田(大阪市)換気塔 | 画像 ]  街中にあるこのオブジェは、梅田地下街のための換気筒の機能を備えた工作物です。1963年地下街がオープンした当初からありましたから、制作されてから60年ちかく経っていますが、半世紀が経過した今の時代にも、近代的なビルが建ちならぶ梅田周辺の街並のなかで、鈍く光ったステンレスの鋼板を巧みに折り曲げたオブジェは、ひときわ近未来的な造形美を誇っています。  ここ大阪にもたくさんの建物を設計された建築家 村野藤吾

Das Kapital & Togo Murano

[ Cabaret Akadama 絵はがき(大阪市道頓堀通) / 村野藤吾(Togo Murano) 設計(1932) ] 建築家 村野藤吾氏は仕事のない戦時中、宝塚市清荒神に自邸を建て、晴れた昼間は借りた畑で野菜をつくり、近所で田んぼをつくり、夜や雨の日は「資本論 ( Das Kapital ) 」を読む、ほんとうに晴耕雨読の生活をしていました。向坂逸郎訳の「資本論 / カール・マルクス著」岩波文庫版はボロボロに読み込まれ、各ページの余白には隙間なく書き込みがなされ、そ