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【絵本を飾ってみた】モーニング165日目

懲りずにヒソヒソと営業を続け
最近看板もリニューアル

気づけば777人目の常連さんをお祝いすることができた今日この頃

新しいお客さんが店を通り過ぎる時、何かのアンテナに引っかからないかなあ

と思いながらブックオフをぐるぐる回って数冊の本を見繕う。

人気のない空っぽの店内も入り辛いが

常連さんが賑やかな時もまた入り辛い。

カウンターオンリーの商売というのは難しい。

朝の空っぽな頭に気持ちよく寄り添ってくれそうなビジュアルを集める


お気に入りの4コマ漫画を見つけてテンションが上がる。

「小犬のこいぬ」

「貼り回れこいぬ」等に引っかかってくれる人に密かに出会いたい。

入り口のカウンターに飾って、入り口のドアを半分を開けて
外からでも目につく様にしたけど

常連のウォーリーが思い切って全開にドアを開け放った。

薄暗い店内にパッと日差しが入る。

「だいぶ雰囲気変わるね」

確かにかなりオープンになったが

駅に向かって気忙しく歩く外の人たちと自然と目が合ってしまう。

「いつもタムロしてる変な連中が店のカウンターから睨んでる感じで怖がれるかなあ」

僕らは外からどう見えているんだろうね。

最近そんな会話が多い気がする。

ドア全開に慣れてない彼らの挙動がソワソワする。

まだ見ぬ新規のお客さんのファーストステップ(入店)

をどうしたらいいか、店主以上にお客が論議を重ねている。

冗談で「みんな悪いけど全員下向いて、一人様を装ってくれるかな」

と言ってみたり。

次第に目のやり場を意識し始めて

交わす言葉も減ってきたら無音の空間に有線だけが流れてきて

閉店間際に入り易い空気になった様な気がした。

言葉が飛び交う空気も

己に籠るシンとした空気も

両方必要な人に出会いたい。

というのは欲張りかな。

人と出会う為のきっかけを考えるのはワクワクする。


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